【T.M氏の言語生活】
国文学科3年 坂巻 亮江

                                               

1 夜道はおっかない a:使うし、聞く 11 あの漫画なにげにいい c:使わないし、聞かない
2 昔のバレーボールのルールは今のとちがかった c:使わないし、聞かない 12 その服、いーじゃん b:使わないが、聞く
3 ちょっくらトイレに行ってくる b:使わないが、聞く 13 だべ? b:使わないが、聞く
4 いえてる c:使わないし、聞かない 14 そうだべ? b:使わないが、聞く
5 駅まで歩くのはかったるい a:使うし、聞く 15 今度の新曲、いーべ? b:使わないが、聞く
6 人の悪口を言うのはいくない c:使わないし、聞かない 16 明日の試合、応援にいくべ? a:使うし、聞く
7 今日の宿題みして a:使うし、聞く 17 ○○だべ a:使うし、聞く
8 明日の試合いくっぽい c:使わないし、聞かない 18 それでいーべ b:使わないが、聞く
9 トマトはすきくない c:使わないし、聞かない 19 今日まだ○○来てないべ b:使わないが、聞く
10 冷蔵庫にあったプリンたべちゃった a:使うし、聞く 20 今日まだ○○が来てねー a:使うし、聞く


 子供の頃から使っていたというものは「@おっかない」「Dかったるい」「F見して」「I食べちゃった」「Oいくべ」「Pだべ」「S来てねー」の7つ。
 「Oいくべ」「Pだべ」に関しては、中学に入ってから同級生に対して使うようになったそうです。
 L〜Pの「だべ」「いーべ」といった言葉は、T.M氏が小学校くらいの頃に他県(山梨県か千葉県のあたり)から来た2〜3年下の子供たちが使っていた言葉で、通称「だべ言葉」「だんべ言葉」と言われていました。「@おっかない」「Dかったるい」「F見して」「I食べちゃった」は、両親・家族・村人など、親しい間でよく使われていたそうです。
 「Bちょっくら」は子供の頃から両親や若者など、使っている人は周りにいたようです。先に挙げたL〜Nような「だべ言葉」は地方からきた生徒たちが使っていましたが、ご自身はあまり使っていなかったそうです。
 「Kいーじゃん」はT,M氏のまわりでは戦後から使われるようになりました。特に奥様の弟さん(世田谷区出身)がよく使っていたそうです。
 「聞かない」と答えたのは「Aちがかった」「C言えてる」「Eいくない」「Gいくっぽい」「Hすきくない」「Jなにげに」で、Aは「違っていた」、Eは「よくない」、Hは「好かない」、Jは「なにげなく/なにがなく」という言い方で使っています。

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