「Y・T氏のことば」
国文学科3年 坂巻亮江・新坂 望

【調査日】2004年1月8日(木)
【調査時間】18:12〜19:20
【被調査者】T・Y氏(76歳)

《フェイスシート》
元外資系会社の会社員、現在は映像作家であるT・Y氏は、実に的確に簡潔に分かりやすく話してくださる方だった。「三軒茶屋」という地名に由来したお店の中の一つだったことから、ご自宅にはとても貴重な看板などが飾られてあった。玄関だけでちょっとした博物館気分になった。

《調査内容》
 最初お話した時から感じていたのだが、随分と丁寧な言葉遣いをなさる方で、「ら抜き」を全く使わなかった。回答だけでなくそれは普通に話している時でもそうで、わたしは酷く驚いた。
 方言意識に関しては、色々とお考えがあるようで、「うちは店をやってたから、店のときは下町ことばも使ってたから、山の手ことばと答えてしまったけれども、半分半分かもしれませんね」と笑って言って下さった。
 子供の遊びに関しては悩ませてしまったようで、特に唱え歌のところでは「わたしには兄弟がいなかったので、どちらにしようかな、と選ぶ機会がなかったからなぁ」と仰っていた。
 その他、発音なども標準だと言われているものと大差なく、本当に綺麗な言葉遣いをなさっていた。


《その他》
 T・Y氏は色々な考えをもっていらっしゃる方で、「人に物を借りたい時、貸してほしいと貸してもらいたい、どちらを使いますか?」という質問に対して、「貸してほしいは借りたまま貰ってしまうのでは?」と仰ったり、「今日の宿題みして」の「みして」には古語ののこりがあるような気がするなどといった見解を述べてくださったりした。
「そうか、そういう見方もあるんだな」と私自身が非常に興味の湧くご意見で、始終とても楽しかった。

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