2.3. 23区内北と近郊北
国文学科2年 佐々木宏子
23区内と近郊
東京都23区内の北エリア4つのデパート(松屋浅草・三越池袋・池袋西武・池袋東武)と、東京都近郊の北エリア4つのデパート(伊勢丹松戸・川口そごう・大宮そごう・高島屋大宮)のパンフレットから、言語について比較してみました。
【23区内】
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【近郊】
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まとめ
東京都23区内の北エリア4つのデパートと、近郊北エリア4つのデパートの言語を比較しました。
東京都23区内である松屋浅草、三越池袋、池袋西武、池袋東武はパンフレット対応言語が2言語以上で、いずれも外国語には英語が含まれていました。
三越本社の広報の方のお話によると、三越池袋店はアジア系の客や観光客が多く訪れるため、パンフレットにも中国語・韓国語を取り入れているとのことなので、池袋東武店もおそらく同様でアジア系の客や観光客が多いことに対応して中国・韓国語を取り入れたのではないでしょうか。つまり池袋周辺は、アジア系の外国人や、韓国人が多いということでしょう。
三越池袋店はパンフレット以外のほかにも観光客に対して、案内所にて英文で@サンシャインシティまでの地図 A海外キャッシングディスペンサー B国際電話、案内を用意しています。
松屋浅草店は外国人の方や観光客に少しでも役立ててもらえれば、と「浅草案内」という大きなマップをパンフレット裏面に取り入れ、松屋浅草店だけではなく浅草全体の紹介をしています。
このようにパンフレットに関して、23区内のデパートは観光客・外国人に対する言語対応をとっています。外国語版パンフレットの利用数も多いことからも、他言語対応は必須といえるのではないでしょうか。
首都圏近郊の伊勢丹松戸、川口そごう、大宮そごう、高島屋大宮は、高島屋大宮店以外はいずれも日本語のみでした。
23区内と近郊のデパートのパンフレットに現れた違いは、この対応言語数の違いでした。近郊デパートは23区内から少し北に位置するだけなのに、対応言語数に違いがでました。
また反対に、全てに共通したことは表紙に英語表記(ローマ字表記)があるという点でした。
各デパートも、地域性と、国籍の異なる客がパンフレットの言語表記に影響を与えているようです。