5.2.閉店時の放送について

国文学科2年 飯田美奈子 大蔵麻文

★首都圏デパート地図 《 23区内 》結果報告★




表1》 銀座・日本橋

三越 銀座店

銀座 松坂屋

プランタン銀座

有楽町 西武

有楽町 阪急

日本橋 三越

日本橋 高島屋

表2》 新宿

伊勢丹 新宿店

新宿アルコット

高島屋新宿店

京王百貨店新宿

新宿 Aデパート

表3》 池袋・浅草

三越 池袋店

西武池袋

池袋東武

松屋 浅草店

表4》 渋谷・恵比寿・玉川

東急東横店

シブヤ西武

三越 恵比寿店

高島屋 玉川店




伊勢丹新宿店は、閉店放送の前に3言語()でも放送を行なっている。西武池袋も閉店放送前に(日・)の5言語を使用。この調査結果から、新宿にあるデパートの約80%が、閉店時の放送で4言語を使用していて、この4言語で日本に住んでいる外国人登録者の7割強の人間に理解してもらうことができると考えられる。 しかし、多言語への対応は店舗によってはっきりと差があると言える。



★首都圏デパート《 近郊 》結果報告★


 
「高島屋 立川店」以外、全て1言語であった。

また、「小田急 町田店」には閉店放送がなくチャイムのみであった。


2言語以上で閉店放送を行っている店舗は、高島屋立川店のみであった。全館案内図の売り場名に英語を使用している所が多いということと、吉祥寺駅、立川駅にはJRの駅名にローマ字表記が施されていたという点から、2言語以上使用している店舗が多いだろうと予想していたので、この結果はとても意外だった。この結果から、耳で聞く情報より目で見る情報の方が、信憑性が高くより確実で、わかりやすいからであるということが考えられる。
 また言語以外にチャイムや、BGMを使用している店舗も多くみられた。言語よりもチャイムを用いたり、呼び出しや営業案内とは差をつけたり等、日本語を理解し辛い人々にもわかりやすいように、各国共通の「音」を使い、わかりやすく閉店時間を告げている。は何故、立川タカシマヤは日本語と英語の2言語が使用されているのか。私たちは立川駅の特性である、立川駅へは新宿駅から30分足らずで行くことが可能であるということと、中央線の特快や快速、あずさが停車するからであるということ、そして高島屋店舗は、新宿店で4言語、日本橋店、玉川店で2言語と、比較的に多言語を使用しているという傾向とを併せ、日本語と英語の2言語が使用されているのではないかと考える。
 このように東京23区近郊のデパートでは、都内だからと言って2言語以上が使用されているわけではないということがわかった。