国文学科2年 田中彩
「このマンガがすごい!」2006~2009における方言使用作品をオトコ編・オンナ編での違いに着目して比較、分析してみた。
図1-1
方言使用作品数をオトコ編とオンナ編で比較してみると、オトコ編が4作品であるのに対しオンナ編が8作品と多く、数に差がみられた。
表1-1 オトコ編
北海道 | 関西 | 京都 | 大分 | 合計 |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 1 | 7 |
表1-2 オンナ編
東北 | 長野 | 福井 | 関西 | 京都 | 長崎 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 3 | 1 | 1 | 8 |
*ひとつの作品内に複数の地域の方言が使用されているため重複あり。
使用方言の種類を表にまとめて比較してみると、まずオトコ編・オンナ編共に関西弁が多く使用されていたことが分かった。これはやはり関西弁が全国的にメジャーな方言であることから、読者により伝わりやすいため男性誌・女性誌問わず多く使用されたのだと思われる。また表をみると、オンナ編ではオトコ編に比べて多くの地域の方言が登場していることも分かる。