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バトルマンガにおける方言キャラクターのイメージ比較

国文学科2年 熊谷朝子

使用テキスト

『BLEACH』著者:久保帯人16巻
22巻
2005年3月9日第1刷発行
2006年5月7日第1刷発行
『シャーマンキング』著者:武井宏之6巻1999年12月7日第1刷発行
『瞳のカトブレパス』著者:田中靖規1巻2007年9月9日第1刷発行
『ZOMBIEPOWDER』著者:久保帯人4巻2000年8月9日第1刷発行

分析方法

分析対象各ジャンル方言使用キャラクターに注目し、方言を使用するキャラクターの傾向をつかむとともに、どのような方言がよく使用されるのか。また方言をしようすることによりそのキャラクターにどのようなイメージや役割を与え、作品にどのような影響を与えるのか考察する。


表1.使用キャラクター一覧表

キャラ名使用方言性別職業位置づけ性格
市丸ギン関西弁死神ミステリアス・意地悪
平子真子関西弁仮面の軍勢兼学生仲間?明るいおしゃべり
猿柿ひよ里関西弁仮面の軍勢仲間?明るい攻撃的
麻倉葉出雲弁学生兼シャーマンヒーロー明るい・ゆるい
ジェラルディーン・ティッキー関西弁メイド味方?明るい
岸田美依子関西弁女子高生ヒロイン明るい・好奇心旺盛・マイペース


方言使用状況備考(主人公との関係)
恒常的もとは死神の仲間だったが謀反をおこした主犯格と行動している
恒常的主人公を仲間にしようとするが主人公の仲間にはあまり関心がない
恒常的主人公を仲間にしようとするが主人公の仲間にはあまり関心がない
恒常的(たまに使う)主人公。シャーマンキングになるために島根から東京にやってきた
恒常的主人は主人公に一応肩いれをしているが主人が侮辱されると起こる
恒常的化け物に襲われたところを主人公に助けられ、主人公に興味をもつ


ハイライト

今回の調査では、バトル漫画の方言使用者には関西弁を使っているキャラクターが多かった(図1参照)。これは何故か


図1.使用方言と男女の比較

バトルマンガにおける方言キャラクターのイメージ比較

解説

  1. 関西弁は私たちが方言と認識している方言の中で、ふだんから(漫画・ドラマ・アニメなどからの情報メディアからによるもの)一番よく耳にしている方言であるため、親しみやすくするためだと思われる。
  2. バトル漫画は戦いがメインの漫画であるため、登場キャラクターもそれに見合って、必然的に積極的・気が強い・好戦的なキャラが多くなる。それらの性格のキャラにあう方言が関西弁だったため、関西弁を使ったと思われる
  3. また、関西弁を使うキャラはそうじてツッコミをすることが多い。そのあたりも関西弁が多用された理由と思われる。
  4. 使用作品の一つには、作品の舞台が京都のため、使うキャラクターも必然的に関西弁を使うことになったと思われる。

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