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恒常的掲示物からみた銀座

看板調査結果報告(三丁目から四丁目まで)

国文学科2年 杵塚昂介

私が言語調査を担当したのは、銀座中央通りの三・四丁目である。その中でもっとも印象に残った、看板での外国語(ローマ字を含む)の使用率について触れてみたいと思う。

銀座中央通り三・四丁目

図1


写真を見ればわかるように、三丁目の片側は百貨店が占めており店舗自体が少ないのが特色である。しかしながら、その反対の通りには高級ブランド店やアパレル店が多数見られ、その中での看板使用言語を中心に述べたい。
まず三・四丁目の総店舗数は19店舗であった。その内、6店舗は高級ブランド店である。ブランド店はその名称だけで、商品自体が把握できるので、その国の言語が看板に表記されており、外国語が多くなるのは容易に想像がつく。

つぎに細かい使用率を見てみる(店舗単位)表1

外国語のみ11件
日本語+英語5件
日本語+フランス語1件
日本語のみ2件

見てわかるように、19店舗中17店舗が看板に外国語を使用していることがわかる。特に印象深かったのは日本語+英語の場合、日本語で一番大きく店舗名が表記されており、もう一方の看板でローマ字で表記という構成が目立って多かった。

図2、図3


この構成が多い理由は、英語圏だけでなく、近年のアジア圏の観光客が増加しているためだと考えられる。そのために万国共通のローマ字を使用しているのではないか。または、昔ながらの老舗では、当時のお洒落英語、つまり装飾的目的のために使用していた伝統がそのまま継承されているのであろう。




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