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恒常的掲示物からみた銀座

フロアガイド調査結果報告
(銀座三丁目から四丁目まで)

国文学科2年 杵塚昂介

■ 銀座中央通り三・四丁目の特徴
三・四丁目では当初の予想よりフロアガイドの件数が大幅に少なかった。大型百貨店には存在したが、高級ブランド店、アパレル店等には見られなかったのが特徴だ。

図1


■ フロアガイド調査報告
フロアガイドが確認できた店舗は、19店舗中わずか5件だったその内1件は日本語のみだった。


表1

言語英語韓国語中国語(簡)中国語(繁)
件数4件4件1件3件

表2

店舗ジャンル百貨店雑貨屋楽器店飲食店
件数2件1件1件1件(日本語のみ)

フロアガイドはデパートや数階にわたる建物にあるのがほとんどであり、他にはあまり見られなかった。その中で気になったことがいくつかあった。
私が担当した丁目では、フロアガイドに使用されている外国語は、英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語しかなかった。上のグラフを見ると一目瞭然であり、英語は数多くの国で使用されている為、近年中国、韓国からの観光者が増加になっているので妥当と言えるだろう。

図2


次に注目したのがピクトグラムだ。大型百貨店の建物内や日本語版フロアガイド、フロアマップにはトイレや、喫煙所、AEDといった様々なものが存在した。しかし、ほとんどの店舗ではその階にどのようなものがあるかの表記だけで、ピクトグラムは見当たらなかったのだ。銀座中央通り四丁目にある三越を例に挙げてみると、外国人向けのフロアガイドは、英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語と比較的多く対応している。しかし、日本語版でマークとして表されていたものは全て文字で書かれているのだ。確かに、店内に設置されているフロアマップ等には書かれているので、そちらを確認すれば簡単に把握できる。しかし、冊子の方でピクトグラムを表記していないのは何故か。文字にすれば確実に情報を伝えることができ、シンプルでわかりやすいのがメリットであると考えられる。




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