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臨時的掲示物からみた銀座

調査概要

国文学科2年 赤瀬茉莉花

臨時的掲示物を通して、銀座中央通りの景観、言語サービス等を考察した。ここで言う臨時的掲示物とは、紙、布、プラスチック等で出来た、貼りかえ可能な掲示物、もしくはボード等に書かれた、書きかえ可能な掲示物を指す。

図1


調査は11月16日・17日・24日・26日、12月2日に行った。調査場所は銀座中央通り。晴海通りで東西に分け、さらに中央通りの車道で南北に分けて調査場所を和光がある通りを北東、三越がある通りを南東、三愛がある通りを北西、松坂屋がある通りを南西と4か所に分割し、一人につき一か所を担当して4人で調査を行った。また、調査の対象を公道から目視、撮影が可能な「壁面」「ショーウィンドウ」「店舗内」の1階部分にある掲示物のみに絞り、銀座の「景観」を重視した。
調査は、カメラとチェックシートを用い、実際に銀座中央通りへ行き、写真を撮影し、記憶が鮮明なうちにチェックシートに記入する、という方法をとった。場所や人通りなどによって写真が撮れない場合は、その場でチェックシート項目の内容をメモすることとした。撮影は、その掲示物が店や掲示板のどこにあるのかが特定できるようにまずは全景を撮影し、次に掲示物の内容が読み取れるように接写で撮影した。
調査の結果、銀座中央通りの総店舗数は398店舗で、そのうち臨時的掲示物が置かれている店舗は102店舗、臨時的掲示物の総件数は169件であった。
2節の比較の中の四区画の比較の項で用いた、四区画に分けた場合の全店舗数は北東側が142店舗、南東側が42店舗、北西側が42店舗、南西側が98店舗である。その中で臨時的掲示物があった店舗の数は北東側40店舗、南東側30店舗、北西側18店舗、南西側21店舗であった。掲示物の総数としては、南西側が31枚、北西側が19枚、南東側が46枚、北東側が70枚である。
4節の多言語化された臨時的掲示物内で用いた、外国語話者向けに多言語化された臨時的掲示物は9枚である。




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