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Group2 仮説3:インターネットを利用する時間が多い人ほど、流行語・顔文字ともに使用率が高いだろう。

調査に使用した質問項目

Ⅰ. (2). あなたは普段1日にどのくらいインターネットを使用しますか。

  [約  時間]

  ⇒インターネットの使用時間

Ⅱ. 以下のことばについて、「1.知っているし、よく使用する」「2.知っているし、たまに使用する」
  「3.知っているし、使用していた時期がある」「4.知っているが、使用しない」
  「5.知らないし、使用しない」
  の4つの選択肢の中から最もあてはまる空欄に○を付けてください。

  [ ・草食男子 ・小泉劇場 ・上野413球 ・ボビーマジック ・メタボ ・政権交代 ]

  ⇒流行語の使用スコア

Ⅲ. 以下の質問にお答えください。
  (2)(1)で「1.よく使用する」または「2.たまに使用する」と答えた方に質問です。
  以下の顔文字について、「1.よく使用する」「2.たまに使用する」「3.使用しない」の
  3つの選択肢の中から最もあてはまる空欄に○を付けてください。

  [ ・(^O^)/ ・f^_^; ・(^人^) ・(+_+) ・(;_;) ・φ(..) ]

  ⇒顔文字の使用スコア

データの結果

データの結果1

データの結果2

ネット使用時間と流行語スコアのグラフ

わずかにネット使用時間が多い方がスコアの得点も高いが、ネット使用時間が1.0時間と5.0時間という異なる使用時間で最大点が出ているので、差があるとは言いづらい。

データの結果3

ネット使用時間と顔文字の使用スコアのグラフ

ネット使用時間が多くなるにつれて、顔文字スコアの得点が低くなっている。ネット使用時間1.0時間のなかに最高得点も出ている。

データの結果4

流行語スコアとネット使用時間の相関係数(r)は、0.100(p=0.694)なので、1%水準で統計的に有効な相関はない。

顔文字スコアとネット使用時間の相関係数(r)は、‐0.204(p=0.485)なので、1%水準で統計的に有効な弱い相関がある。

結果

■ネット使用時間、流行語スコア、顔文字スコアは最大と最小の差が顕著に現れたが(ネット使用時間の差が4.5時間、流行語スコアの差が5点、顔文字スコアの差が6点)、ネット使用時間と流行語スコアの相関性はなく、ネット使用時間と顔文字スコアの相関性も弱かった。よって、仮説の通りにはいかなかった。

■流行語スコアの散布図は、確かに線は右肩上がりで、多いほど点数が高いという結果が見られた。また、5.0時間は12点と最高得点だったが、1.0時間の方にも12点を取っている人がおり、多ければ多いほど得点率が上がるという結果を見ることが出来なかった。相関係数をみても、「相関はない」という結果になった。

■ネット使用時間と顔文字スコアの散布図では、逆にネット使用時間が多くなるにつれて、顔文字スコアの得点が低くなっていた。相関係数が「-2.04」であるので、反比例の弱い相関があることが分かった。

考察

■調査開始時は、ネットを見れば見るほどニュースや文章を打つ機会が多く、流行語や顔文字の多用すると考えていたが、今回の調査でその考えが間違っていたということが分かった。

■仮説で立てたような差が現れなかった理由は、流行語も顔文字もネットという媒体に依存しておらず、ネットを使用する際に使われているわけではないからだと考える。しかし、流行語も顔文字も最小と最大に差が顕著に現れているので、ネット以外にこれらを使用する機会があるのだろう。

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