今回は日本語学基礎演習1において、本講義を受講している学生を対象に携帯メールにおける絵文字の使用度をアンケート調査法を用いて調査した。
日本語学基礎演習1を履修している日本大学文理学部生19人。男女の内訳は、男性12人、女性7人。有効回答数は19だった。
(以下、選択肢はそれぞれ1.使う2.場合によって使う3.使わないとした。)
調査人数が少なかったためか、全体的に数字の上で明確な結果を得ることは出来なかった。しかし、少ないながらもほぼ全ての項目で仮説通りの結果を得ることができたのも事実である。男女や親疎の関係によって使用率が変わるといった結果や、目上の人物や集団へ送るメールは、あくまで社会常識を踏まえて作成されるなどの傾向を把握することが出来た。新事実を発見するといったようなことはなかったが、今回の模擬調査により、現在の携帯メールにおける絵文字の使用率が確認出来たのではないだろうか。調査対象人数を増やすことにより、今回の調査結果とはまた異なった結果が出る可
■小林正幸(2001)「なぜ、メールは人を感情的にするのか」
■V・P・リッチモンドJ・C・マクロスキー(2006)「非言語行動の心理学対人関係とコミュニケーション理解のために」
■立花結花(2005)「日本大学文理学部国文学科2004年度卒業論文若年層の携帯電話メールにおける各種記号の使用―メールのテキスト分析と意識調査」
■田中ゆかり(2005)「携帯メイルにおける『キブン』表現」語文121 p131-119