「わずかではあるが、個人宛よりも、集団宛のほうが「使う」の割合が少なく、「使わない」の割合が多いことから絵文字の使用率が低くなっていることがわかる。
集団宛の場合、「場合によって使う」の項目が最も多かった。
集団宛で最も多かった「場合によって使う」というのは、個人宛の親疎による使用率の結果に基づくと、送る集団が親しい場合は使うが、あまり親しくなかったり、気を使うような相手の場合は使わないと、送る集団によって使用するかを決める人が多いと考えられる。
絵文字には、より感情のニュアンスをわかりやすく伝えようとする傾向がある(立川2005)が、クラス全員に送る同報のメールには、そのような感情を表す必要性はほとんど無い。また、絵文字の働きのひとつとされる、「装飾」も、この場合、あまり必要性を感じられない。
⇒よって集団宛のメールほうが個人宛のメールよりも、絵文字の使用率が低くなるのではないかと考えられる。