『目上の異性』と『目上の同性』に送るメールにおいて、子世代は全員が敬語を使っているので、年上に対する礼儀はメールにおいても反映されている事が分かる。
『親しくない異性』、『親しくない同性』、『目下の異性』、『目下の同性』に対する敬語の使用頻度に顕著な差が見られるので、親世代と子世代では何かしらの意識の違いがあるようである。以下検証していく。
親しくない同性の友達に送るメールに関しては親世代の方が子世代よりも2倍以上の人が敬語を使用することが分かる。
私達の場合、年齢が一緒であれば敬語を使わないで普通に会話をする事が多いと思われる。一方の親世代は年齢が一緒でも身分が出る場合がある。そのため敬語を使わなければならない機会が多いと考える。よってメールもその延長と考えて、子世代よりも敬語を使う人が多いのではないだろうか?
また親しくない人に対して、親世代の人が敬語を使わないで話かけるのは、相手に対して失礼な態度でもあると考える。
親しくない異性の友達に送るメールに関しては、こちらも親世代の方が子世代よりも約2倍の人が使用する事が分かる。これについて親世代に関しては先程と同様の理由があると考える。
子世代では親しい異性の友達に送るメールではほぼ全員が敬語を使わないのに対し、親しくない異性の友達に送るメールでは約半数(11/24人)もの人が敬語を使う事が分かる。
親世代では性別を問わずに敬語を使うようであるが、子世代では“異性”に関して、同性とは少し違った対応になっているのかもしれない。私個人の見解だが、親しくない異性に対して敬語を使わないで会話をしようとすると、相手に馴れ馴れしいと捉えられてしまう危険があると考えるからではないだろうか?
■ 目下の同性・異性の友達に送るメールに関して、子世代では性別関係なく敬語を使わない人が多い事が分かる。
■ 一方の親世代は目下であれ敬語を使う人が多い事が分かる。この理由も先程述べた見解と同様である。
『目上の同性』と『目上の異性』に送るメール以外では全ての項目で、親世代のほうが子世代よりも敬語をつける割合が高い。よって仮説③は正しい。
『目上の人』に送るメールでは、敬語をつける人がどちらの世代においても、8割を超えている。よって仮説④は正しい。