0312116 大川有希
担当地域、四国地方、九州地方、沖縄県の調査をした。
表3 調査例
[凡例]T:Twitter, F:Facebook, H:ホームページ, B:ブログ, P:テレビ番組, C:漫画
三地方のヒーロー全152体を表にし、ヒーローが使っているメディア(項目はTwitter、ホームページ、ブログ、Facebook、テレビ番組、漫画)に〇をつけた。(例:表3)
○が多くついたものは、次の通り。
一番丸が多かった、沖縄の琉神マブヤーを詳しく調べることにした。
また、四国地方、九州地方、沖縄県のヒーローの中で方言を喋っているものを一点〔方言の基準はTwitter、ホームページ、ブログ、Facebook、テレビ番組(PR動画等含む)内のどれか1つでもそのキャラが方言を喋ったかどうか。(漫画については該当物が少ないためカウントせず。また、グッズ展開のみのものはグッズのどこかに方言があればカウントとした。)〕と数え、三地方で方言得点の高低で都道府県ごとにランキングを制作し、さらに都道府県ごとの方言得点平均値を出し考察を行った。
琉神マブヤー(りゅうじんマブヤー)は、琉球放送で2008年10月4日から12月27日まで放送された特撮番組(2013年1月現在は琉神マブヤー4が放送されている)及び、沖縄県内で展開されているヒーローの名称。マブヤープロジェクトによりキャラクターショー、漫画化、映画化もされた。
演じている人は沖縄出身の俳優が主である。
登場人物のネーミングは英語に由来する語彙や沖縄の語彙、沖縄でよくみられる動物の名前がベースになっているものが多い。
公式サイト「キャラクター紹介」と「ストーリー」の「琉神マブヤー用語解説」を見る限り、沖縄特有の語彙が使われているということがわかる。「琉」は琉球、「神」はそのままの意味であろうと捉えておく。マブヤーは沖縄の方言で「心、魂、精神」のことを意味するため、これらを組み合わせて、『琉神マブヤー』は≪琉球の神の魂≫というところではないかと推測する。
⦿ランキング
地方ごとのヒーロー数は四国地方26体、九州地方110体、沖縄県16体であった。また、方言を喋るヒーローの平均は四国地方5.13%、九州地方4.65%、沖縄県2.29%であった。
全体を見てみると、三地方では九州地方のヒーローが全体の約7割を占めている。5位以内には九州地方の県がいくつかランクインしており、この結果から見ると、九州はよく方言が使われているのではないかと言える。
⦿まとめ
他の県にも言えることであるが、この三地方の県は比較的なにかしらの特徴がある方言が特に多く、それを入れて「この言葉は何という意味だろう?」と興味を持たせ、そのヒーロー乃至、地方のPRに繋げているのではないかと考える。