(細山雅代)
全国県民意識調査(1997)と、漫画のキャラクターたちのセリフを比較したところ、当てはまっているものは「大阪弁に強い誇りと愛情がある」「この言葉を残していきたい」ということであった。
大阪弁というのは、一般的にも知られている部分が多く、その人の感情のわかりやすさやギャップ、漫才などのおもしろさが多いため漫画で使用されることが多いのだと感じた。
(結果1)大阪弁に強い愛情と誇りをもっているという方言イメージはよくあてはまっていた。
(考察1)認知度の高い方言であるということも踏まえ終始方言を多く使用することで大阪弁にたいする読者のイメージを取り入れている。
(結果2)反対に、自分のことばかり考えて他人のことには無関心という項目には全員当てはまらなかった。
(考察2)恋愛的な内容も含む少女漫画であること、登場人物が学生で多感な時期であることなどが当てはまらなかった理由としてあげられると考えた。
これだけたくさんの漫画に大阪弁が使われているということは、やはり大阪弁は認知度が高いということがわかる。なぜこんなにも大阪弁が使われる漫画が多いのか、なぜ読者は大阪弁の漫画にあきないのか。これは、大阪弁ならではの面白さがたくさんあるからだと感じた。