(松浦花)
全国県民意識調査(1997)と、本漫画のキャラクターたちのセリフを比較したところ、当てはまっているものは共通して「県民意識が強い」「近隣とのかかわりを大切にする」ということであった。島根弁話者から受けるイメージとしては「訛りが強く、地元愛が強い」というものがよくあげられている。
しかし、実際の島根弁とは「何を言っているのかわからない」というのが多くあげられるがこの漫画では語尾につくなどのような比較的わかりやすい方言のあらわされ方しかしていない。少女漫画であるということもあり、わかりやすい形で島根弁のイメージを表しているのだと感じた。
(結果1)すべてのキャラクターに共通していたのは、2の地元の行事や祭りには積極的に参加するという項目と3のこの土地の言葉好きという項目であった。
(考察1)島根県民の地元愛が強いというイメージによくあてはまっている。特にすべてのキャラクターたちが一貫して常に方言を使用していることからもイメージ通りなのだということが感じられた
(結果2)逆に5のなんでも相談したり助け合える付き合いという項目はあてはまっているキャラクターは二人しかおらず、6の生活の心配がなくても働くという項目は当て嵌まっているキャラクターは一人もいなかった。
(考察2)対象とした巻やキャラクターに年頃の子供や気難しい性格のものがいるということも相まってかもしれないが、県民調査でのパーセンテージが低いものにはあまりあてはまって居ないことが分かった。
(結果3)島根弁から受けるイメージとして挙げたものにはよくあてはまっていた
(考察3)方言話者の特徴などが伝わりやすいよう一貫して作品中に方言が多く出てきているのではないかと感じた。
島根弁はあまり身近ではないということもあり、データが少なくあまり具体的なイメージがわかないと感じた。なんとなくこのような感じだろうと思っていたものと漫画で判断したため、漫画からうける印象がより強く残った。
今後島根に行く機会があった際には方言に着目し実際に聞いてどんな印象を受けるのか調べてみたいと感じた。