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第1章 はじめに

田中ゆかり

1.1.このサイトの背景

このサイトは、2014年度後期(水曜日4限)に開講した基礎演習2の授業報告です。「基礎演習」は、国文学科の専門科目のひとつで、2年次配当の選択必修科目です。国文学科の3本柱のひとつである日本語学の方法を学ぶことを目的としたものです。

このクラスのテーマは、「メディアと方言」です。授業のねらいは、各種メディアに現れる「方言」のありようを通じて、日本語社会における「方言」の位置づけを知ろうというものです。

1.2.授業の方法

この授業は、グループによる演習形式で実施しました。授業開始期の全体討議により、調査の対象と調査観点(項目)を決定しました。その後、グループごとにデータ収集と分析を行い、発表をし、そのフィードバックを反映させた最終課題を提出する、という流れです。このクラスは、授業補助としてTA・廣瀬義人さん(博士前期課程2年)にも参加していただきました。

1.3.授業の進め方

この授業は以下のように進めました。

第01回 09/24 ガイダンス、グループ分け ※ペアを組む

第02回 10/01 調査方針・班ごとの担当項目検討

第03回 10/08 調査対象・マニュアル・シート・分担検討

第04回 10/15 調査マニュアル・シート作成

第05回 10/22 調査マニュアル・シート発表(半分)

第06回 10/29調査マニュアル・シート発表(半分)

第07回 11/05調査マニュアル・シート発表(再発表)

第08回 11/12 各班報告準備

…11/19休講(補講:12/17・6限)…

第09回 11/26 報告1

第10回 12/03 報告2

第11回 12/10 報告3・報告4

第12回・第13回(補講) 12/17 データ持ち寄り&グループごとに報告書内容など検討

…冬休み…

第14回 01/14 冊子データ集積・整形

第15回 第15回 01/29 課題表紙・中表紙・目次等作成:報告書データの完成

※2月中に報告書・サイト完成予定:完成したら周知

1.4.参考文献

授業の導入として、以下の文献やサイトを示しました。

【参考文献】

木下順二(1982).戯曲の日本語 大野晋・丸谷才一(編) 日本語の世界12 中央公論社

木部暢子他編著(2013).方言学入門 三省堂

金水敏(2003).ヴァーチャル日本語 役割語の謎 岩波書店

金水敏(2014).コレモ日本語アルカ?異人のことばが生まれるとき 岩波書店

金水敏(編著)(2007).役割語研究の地平 くろしお出版

金水敏(編著)(2011).役割語研究の展開 くろしお出版

金水敏(編著)(2014).〈役割語〉小辞典 研究社

金水敏・田中ゆかり・岡室美奈子編著(2014).ドラマと方言の新しい関係―『カーネーション』から『八重の桜』、そして『あまちゃん』へ― 笠間書院

小林隆編(2007).シリーズ方言学3 方言の機能 岩波書店

定延利之(2005).ささやく恋人,りきむレポーター 口の中の文化 岩波書店

定延利之(2006).日本語不思議図鑑 大修館書店

定延利之(2011).日本語社会のぞきキャラくり 三省堂

佐藤和之・米田正人(1999).どうなる日本のことば 大修館書店

田中ゆかり(2011).「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで― 岩波書店

田中ゆかり(2012).「リアルな土地から離脱するCM方言―軽やかなローカリティーの獲得―」『宣伝会議』835,宣伝会議

中井精一(2004).お笑いのことばと大阪弁―吉本興業の力とは― 日本語学,23(10).

松本修(2010). 「お笑い」日本語革命 新潮社

[雑誌特集]

『文学』《特集》ステレオタイプ,7(6).岩波書店

『文学』《特集》言と文,8(6).岩波書店

[雑誌]このマンガがすごい!編集部(編)(2008).ご当地マンガMAP このマンガがすごい! SIDE-B.宝島社

【過去の田中担当関連基礎演習報告書】

サイト版URL http://www.chs-jp.info/tnk/ ※冊子版は学生室に配架

『メディアと方言』(私家版)(2014年02月)pp.1-108

『マンガにあらわれる「方言」2』(私家版)(2013年02月)pp.1-53

『マンガに現れる「方言」』(私家版)(2010年02月)pp.1-111

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