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0313040 宮崎結乃
0313072 添田菜帆
0313084 洞澤加奈

4.1.目的

漫画とその実写化映画では方言の使われ方がどのように異なるか、また方言がキャラクターにどのような影響を与えているかを調査する。

4.2.調査概要

4.2.1.調査対象の抽出方法

Wikipediaよりここ10年間で漫画が実写化した作品を調べ、そこから舞台が地方の作品を選んだ。その結果、4作品に絞られたが舞台が被ってしまった作品があったため、今回は『ラブ★コン』『天然コケッコー』『ほしのふるまち』の3作品を調査対象とすることにした。

4.2.2.調査対象作品

作品 舞台 作者 監督
ラブ★コン 大阪 中原アヤ 石川北二
天然コケッコー 島根 くらもちふさこ 山下敦弘
ほしのふるまち 富山 原秀則 川野浩司

表1 各府県の調査対象作品

4.2.3.分析の方法

4.6 まとめ

3作品の漫画と実写化映画を比較して、方言の使用がキャスティングに影響していることがわかった。ただし、容姿はキャスティングに影響するが、俳優の出身地やイメージはあまり影響しないといえる。
また、3作品ともその土地の特徴的な方言が使用されていた。これによって方言使用キャラクターに方言イメージを強く与えているのではないかと考えられる。さらに、文末に方言が強く表れる傾向にあることもわかった。

4.7 参考文献

尾上圭介(1999)『大阪ことば学』 創元社

金水敏(2000)『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 岩波書店

田中ゆかり(2011)『「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで―』岩波書店

平山輝男(1997)『大阪府のことば』明治書院

平山輝男(2008)『島根県のことば』明治書院

真田真治(1998)『富山県のことば』明治書院

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