0313040 宮崎結乃
0313072 添田菜帆
0313084 洞澤加奈
漫画とその実写化映画では方言の使われ方がどのように異なるか、また方言がキャラクターにどのような影響を与えているかを調査する。
Wikipediaよりここ10年間で漫画が実写化した作品を調べ、そこから舞台が地方の作品を選んだ。その結果、4作品に絞られたが舞台が被ってしまった作品があったため、今回は『ラブ★コン』『天然コケッコー』『ほしのふるまち』の3作品を調査対象とすることにした。
作品 | 舞台 | 作者 | 監督 |
---|---|---|---|
ラブ★コン | 大阪 | 中原アヤ | 石川北二 |
天然コケッコー | 島根 | くらもちふさこ | 山下敦弘 |
ほしのふるまち | 富山 | 原秀則 | 川野浩司 |
表1 各府県の調査対象作品
3作品の漫画と実写化映画を比較して、方言の使用がキャスティングに影響していることがわかった。ただし、容姿はキャスティングに影響するが、俳優の出身地やイメージはあまり影響しないといえる。
また、3作品ともその土地の特徴的な方言が使用されていた。これによって方言使用キャラクターに方言イメージを強く与えているのではないかと考えられる。さらに、文末に方言が強く表れる傾向にあることもわかった。
尾上圭介(1999)『大阪ことば学』 創元社
金水敏(2000)『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 岩波書店
田中ゆかり(2011)『「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで―』岩波書店
平山輝男(1997)『大阪府のことば』明治書院
平山輝男(2008)『島根県のことば』明治書院
真田真治(1998)『富山県のことば』明治書院