メディア接触による言語への影響

国文学科2年 斉木春香


メディア接触による言語への影響




1.調査の目的、内容


新しいメディアであるインターネットやメールによる、言語への影響を調べる。アンケートでの15番を使用、インターネットやメールの使用についての質問と、インターネットやメールを使用していないとわからない言葉(=インターネットスラング)について聞く。


2.調査報告


(9)のインターネットスラングについて聞いた質問についての集計である。


図1)

携帯メール使用による使用言語への影響について

例文中の言葉についての理解、使用について聞いたものである。(笑)、コピペ、w、デコメ、モバゲー、mixi、youtubeという8つの言葉について、使用するし意味がわかる(使用)、使用しないが意味はわかる(理解)、使用しないし意味もわからない(理解できず)から選んでもらった。表では()内のように表記している。


図2)

携帯メール使用による使用言語への影響について

図2は、1~8全ての質問をまとめ、使用、理解、理解せずの数を年代別に集計したものである。これを見ると、若年層→中年層→高年層と理解、使用の値が低くなっていくのがわかる。使用だけ見ても、若年層は半分の人が(9)の言葉を使用している。それに比べ、中年層と高年層の使用の割合は非常に少ない。よって、若年層はインターネットやメールなどの言語への影響を受けやすいと言える。

図3)・図4)

携帯メール使用による使用言語への影響について

図5)

携帯メール使用による使用言語への影響について

図3~5はアンケート(1)~(3)でインターネット、パソコンメール、携帯メールを全く利用しないと答えた人が、(9)でどの回答をしたかを示したものである。パソコンメールを利用しない人と比べ、インターネット、携帯メールを利用しない人は理解が全体的に低く、使用もきわめて低い。このことから、メディアから言語への影響はパソコンメールからの影響よりも、インターネット、携帯メールからのものが大きいと考えられる。