気づかない方言(2)

国文学科3年 小山裕子


三川町で使用される「気づかない方言」について




調査概要


山形県・庄内地方の「気づかない方言」の中から、三川町で実際に使われている「気づかない方言」を特定する。


調査結果



気づかない方言

「デンチケ」「サケノミ」「ウチズック」「イチマル」が三川町で実際によく使用されている。「オーバンシ」は三川町ではあまり使われていないが、聞くことは多いようだ。この5語は三川町の気づかない方言の可能性がある。


気づかない方言

「ウチズック」「オーバンシ」は50%以上の人に共通語だと思われている。「サケノミ」「イチマル」はほぼ40%の人に共通語だと思われているが、同 じ位の割合の人が地元の方言だと思っている。「デンチケ」は多くの人が地元の言葉だと思っている。
「ウチズック」「オーバンシ」「サケノミ」「イチマル」の4語が三川町の気づかない方言の可能性がある。

1の質問と2の質問の両方で、三川町の気づかない方言である可能性があった「ウチズック」「オーバンシ」「サケノミ」「イチマル」が三川町の気づかない方言である。
「サケノミ」「イチマル」を共通語だと思っている人と地元の方言だと思っている人は同じ位多いため、今後「サケノミ」と「イチマル」は気づかない方言ではなく、普通の方言になると思われる。