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5.2 晴海通りからみた銀座

0312100 松延篤

私は銀座晴海通りの、数奇屋橋~東銀座の区間の調査を担当した。中央通りと比較すると店舗数は少なく、中心である銀座四丁目付近には海外高級ブランド店が多くみられ、東銀座や数奇屋橋方面に進むにつれて日本ブランドの店舗が多くみられるという特徴があった。

図1 使用言語の割合

図1 使用言語の割合

図1は、晴海通りで調査した店舗の看板に使用されている言語の割合をグラフに表わしたものである。日本ブランドの店舗が比較的多いにもかかわらず、約六割の店舗が看板の第1言語に英語、またはアルファベットを用い、残りの約四割の店舗が日本語を使用しているという結果になった。これは外国人観光客の訪問数が多い銀座ならではの特徴といえる。

写真1 大野屋

写真1 大野屋

写真2 幸煎餅

写真2 幸煎餅

東銀座や数奇屋橋方面に位置する看板が日本語表記のみの店舗には、店舗の外観が現代風でなかったり、和のテイストであったりするという傾向がみられた。これは東銀座には日本の伝統といえる歌舞伎座があり、通りの雰囲気やイメージを損なわないようにするため、また通りの雰囲気に合わせるためにあえて多言語化せずに日本語表記にしているのではないかと考えられる。

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