0311090 土井尊 他1名
今回私たちは食べログを使い5000円~15000円以内の店を高級店とし、5000円以下の店を安価店として対象の店舗の看板およびメニューの表記を調査を行いました。
調査対象店舗数は高級店が25店舗、安価店が30店舗です。
調査の結果高級店、安価店ともに共通して言えることはどちらも「外国人客をターゲットとしていない」ことと、「使用している言語は雰囲気作りのためのものである」ということです。
表1 高級店の看板・メニューの言語種類
言語種類 | 掲載数 |
---|---|
日本語 | 25 |
日本語+英語 | 16 |
日本語+中国語(繁体字)+英語 | 1 |
日本語+韓国語 | 1 |
日本語+フランス語 | 5 |
日本語+英語+仏語 | 1 |
表2 安価店の看板・メニューの言語種類
言語種類 | 掲載数 |
---|---|
日本語 | 29 |
日本語+英語 | 16 |
日本語+中国語(繁体字) | 2 |
日本語+韓国語 | 1 |
日本語+フランス語 | 5 |
日本語+英語+仏語 | 2 |
高級店とリーズナブルな店舗に共通しているのは、どちらも雰囲気や演出の一つとしての「フレーバー」としての使われ方が主であると考えられます。
「外国人客向けに」というわけではなく、その店の「演出として必要な言語」として、複数の言語を組み合わせて表記しているのではないかと思われます。
いずれの店舗も料理カテゴリに合わせた言語を使っていても小さくでも日本語で表記してあるので結果的には「日本人が楽しむためのお店」という考え方が浸透しているといえるでしょう。