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田中ゆかり

このサイトは、2013年度後期(水曜5限)に開講した基礎演習2の授業成果報告です。

授業テーマは「言語景観研究入門 」。このクラスでは、社会言語学の1ジャンルである言語景観研究を通して具体的な言語研究の企画・実施、分析と報告までの一通りを学ぶことを目的としました。時代や地域、社会のありかたを使用されている言語の観点から明らかにしようとするものが、言語景観研究です。

このクラスでは、調査域を、東京中央区の「銀座中央通り」と「晴海通り」界隈としました。昨年に引き続き、東京一の繁華街である銀座を言語の観点から浮き彫りにしよう、という試みです。今年度の特色としては、目次からうかがえるように、「デパートとファッションビル」「デパートとファストファッション」「高級店とお手頃価格店」「老舗と新興店」「飲食店と雑貨店」など対立が観察されそうなカテゴリを立てて、対決させつつ分析を進めた班が多かったことです。

  • 第2章 フロアガイドからみた銀座 ―デパートとファッションビル―
  • 第3章 看板とメニューからみた銀座の飲食店 ―高級店とお手頃価格店―
  • 第4章 サービスと配布物からみた銀座 ―デパートとファストファッション-
  • 第5章 店舗看板からみた銀座 ―老舗と新興店―
  • 第6章 臨時的掲示物からみた銀座 ―老舗飲食店・和装関連店・雑貨店―
  • 第7章 縦看板からみた銀座・
  • 第8章 銀座のアンテナショップ ―看板・店頭の臨時的掲示物から―

拙いレポートではありますが、言語の観点から眺めなおした「銀座」が浮かび上がってきます。2020年の東京オリンピックを目指して、日々言語景観も変わっていくことでしょう。この基礎演習が、銀座の言語景観の定点観測のひとつとなればいいなあ、と思っています。

なお、このクラスは、実地調査も含めたさまざまな実習を伴う授業であり、またメイリングリストやデータの管理などのための授業補助をTA・廣瀬義人さん(博士前期課程1年)にお願いしました。この報告書ならびにweb報告書作成にも尽力していただきました。改めてお礼申し上げます。

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