図4 調査データの概要(n=86)
日本語表記のみの掲示については銀座ナイン以外のすべてに見られた。お歳暮や和食の広告といった日本の文化・風習にまつわるもの、中高年向けのファッション店、寝具を取り扱う店の広告などが日本語表記のみであった。これらは総じて日本人向けの掲示であり、外国人観光客は意識されていない。
英語表記のみの掲示は、西銀座で多かった。サンリオのキャラクターショップがあり、その掲示が6点あったほか、若い女性向けのファッション店でも英語表記のみの掲示が見られた。また、ハロウィンのキャンペーンの掲示も英語表記であり、英語圏の文化・風習に基づくものも英語表記となる。英語表記のみの掲示には外国人観光客向けの実用的な用法と、オシャレな雰囲気を作るための装飾的な用法があるが、今回の調査範囲では装飾的な用法が多く見られた。
日英混在の掲示はすべての店舗で見られた。内容はカフェの広告やイベント告知など様々だが、ほとんどが装飾的な用法で実用的な用法は少数であった。そのため、これらの掲示では外国人観光客ではなく日本人向けの掲示が多いと言える。
図5 日本語のみ
図6 英語のみ
図7 日英混在