0310501 高田悠里子
0311158 増田愛弓
写真1・2.縦看板の例
調査対象となるのは調査分担域中央2,3と晴海2,3(図1参照)の4カ所にある、上の写真のような店の外の縦看板のうち、1つの建物につき一番下のもの1つのみで、さらに、11時から夕方(夕日が出て色が変わる)前までの時間帯に撮られたものである。集まったデータの看板に使用されている文字やそのデザインから「今の銀座」を見ていった。なお、文字であるかロゴであるか判断しにくい場合は文字として見た。
図1.調査エリア
時間帯を限定した理由は、日中と日の出前・夕方・日没後では看板の色見え方が変わってしまうためである。
中央と晴海の2と3にエリアを絞った理由は、まずこの銀座四丁目あたりというのが私たちのイメージする銀座らしさのつまっているエリアであると考えたこと、次に集まったデータ(図2参照)からである。
図2.看板の数の地区別内訳
看板の総数は117枚で、その2トップである中央2,3のみで全体の半数近く(46%)を占めている。さらに晴海1,4を見るとそれぞれ1,2枚ずつしか無かったことから他のエリアとの比較をするのが困難であった。
今回私たちの班は中央2・晴海2と中央3・晴海3に分かれて個別分析を行った。
中央通りは晴海通りに比べて、看板の数が多かった。
中央通りと晴海通りでは、看板のデザインからは中央通りがより華やかであると判断できる。
晴海通りは、日本語が多く使用されていたため、日本人向けの通りであり、あまり外国人観光客が意識されていない。
一方、中央通りは、アルファベットを使ったもの、アルファベットと日本語のどちらもが使われているものが多く、外国人観光客を意識した看板を掲げている。
アルファベットによる表記によって、銀座のグローバル化や、銀座らしさである高級感がみられる。高級ブランド店が立ち並ぶなかで、アルファベットが多くなり、銀座のイメージ、銀座らしさ、である、高級感、上品さが生まれている。言語が変わることには、その環境も関係しているのではないか。
全体をまとめると、銀座という街は、華やかさももの寂しさも高級なものもデイリーユースレベルのものも、様々なものが入り混じったところであると言えるのではないだろうか。