このページのPDFを印刷

第4章 フロアガイドからみた銀座

0311043 原田大輔
0311146 冨塚健弘

4.1.晴海通り・有楽町側のフロアガイド(原田大輔)

4.1.1.調査概要

この節は私が担当した晴海通り沿いの有楽町側(数寄屋橋交番付近から和光まで)の区画についての調査報告である。晴海通り沿いは中央通りのように様々なデパートが乱立しているというイメージはなく、全体としてあまり建物の高さのない小さな店舗が多かったが、有楽町側には晴海通り沿いの大型店舗が集まっていた。
フロアガイドも大型店舗や雑居ビルが多かったため、比較的通りを歩いていて目に留まるものが多かったといえる。

4.1.2.考察

デパートが存在したために、ピクトグラム付きのフロアガイドが散見された。この区画で特徴的だったのは、中央通り沿いの建物のフロアガイドでは、デパート内でしか確認できなかったピクトグラムが、一店舗ビルのソニーのフロアガイドの中に確認できたことである(図1)。これは今回取り扱った銀座の全区画の中でも1・2を争う大きな一店舗ビル(地上8階、地下3階)であったことが最大の理由であると考える。大きな建物であればあるほど人の出入りも多く、また3種類の言語が表記されていたことからも、様々な人が見て一目でどこに何があるかわかるようにするための配慮だと考えられる。

図1.ソニービルのフロアガイド

図2.オフィスと飲食店のテナントとの表記の違い

雑居ビルでは飲食店や美容系の店舗の表記はほとんどロゴが用いられ、オフィスの表記はシンプルな文字のみであった(図2)。そして、デパートやソニーのように特別に外国語を表記しているのは衣料品店のみであり、その他飲食店等はロゴの中に収められて、日本語と英語のセットで1つのロゴという体を成していた。これは、オフィスに関しては毎日通いつめているような人しか訪れることがないため、敢えて多言語表記をする必要性が薄いからであると考える。また、サービス業(特に飲食店)の店舗が多くの場合においてロゴにのみ英語を組み込んでいて(図2の1階部分等)、他に多言語表記をしなかった理由は、外国人の客寄せに関するフロアガイドへの依存度が少なく、フロアガイドとは別にあるメニューの写真で注目を集め、その中にある店舗のロゴとフロアガイドのロゴが一致すれば店舗にたどり着くことができると解釈しているからではないかと考える

4.2.晴海通り・歌舞伎座側(原田大輔)

4.3.銀座中央通りのフロアガイド(冨塚健弘)