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第七章パンフレットからみた銀座のデパート

国文学科2年 昔農聡子

調査概要
銀座の中央通り・晴海通りに面しているデパートのパンフレットに用いられている外国語から、今の銀座をみる。

表1.今回入手したパンフレットの作成日一覧

6店舗のパンフレットを収集。ルミネ有楽町店の外国語版パンフレット以外は2012年に作成されている。これらに使用されている外国語を過去の調査データと比較する。

表2.使用されている外国語の年ごとの比較

[凡例]●:使用、-:未使用、斜線:参考データなし

今の銀座のパンフレットには英語・中国語・韓国語の3つの外国語が多く用いられている。英語はどのデパートでも以前から用いられていることから、世界の共通言語という意味合いで使用されているといえる。しかし中国語と韓国語は近年になり使用されるようになっている。これは銀座に訪れる外国人観光客のニーズに応える形で増加・定着していったためと考えられる。中国語と韓国語の代わりに銀座三越では対応の優先順位の低くなったフランス語の使用を取りやめたようにうかがえる。これらの変化から昨今の日本と中国・韓国との密接な経済的・商業的関係をうかがえる。