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第9章 東京ユビキタス計画からみた銀座

0311076 小林和史
0311060 石毛良汰

9.1.東京ユビキタス計画調査概要

「情報面から東京を世界で一番安全で住みやすい街にする」という計画の元、現在銀座で運用されているデータ媒体である東京ユビキタス計画。その計画の為に用意されたAndroid/iPhoneアプリケーションである「ココシル銀座」を用いて銀座の歩道各所に設置してあるQRコードを読み取ると、位置情報に合わせた銀座の観光マップと店舗の詳細を見ることができる。そのアプリケーションでの銀座のデパートに関する説明やフロア情報それ自体の検証や現実のデパートのものとどのような違いを持っているかについて調査した。

【調査対象】

ココシル銀座
日・英・中(簡・繁)・韓4言語5表記に対応している。それらは同時に表示されるのではなく、自身のAndroid/iPhoneの設定言語に対応した言語を示す。なお、ココシル銀座の提供する口コミ情報以外の情報はすべてこれらの言語・表記に対応したページが(多少の情報量の差がありながらも)存在している。

デパート
和光・三越・松坂屋・松屋・阪急・ルミネを対象とした。

総サンプル数
【ココシル銀座スクリーンショット】262枚

9.2.ユビキタスの観光性(小林和史)

9.3.ユビキタスとバリアフリー、IMF(国際通貨基金)の関連性(石毛良汰)

9.4.全体のまとめとして

今の銀座はユビキタス計画の実験の場になることによって東京都の目指すべき形を投影される町となっている。そのために銀座は2つの空間、すなわち現実の銀座とバーチャルな銀座の両方を持ち得、後者によって速度を持った対応が可能になっている。またその早さは観光客のニーズへの対応の早さだけでなく、現実の銀座が持つ出来事に対応したいという現実の銀座のニーズに対応する早さでもある。しかし、今や未来の情報に対応しようとするあまり既成の情報に関しては手が加えられず、機能が優先されているので、その点から見ると東京都の望む形としては未完成な銀座なのであろう。

出典・参考文献
日本政府観光局(2012)
訪日外国人消費動向調査「平成24年7月~9月期」報告書
日本政府観光局 2012年10月25日(2013年1月6日)

日本政府観光局(2012)
訪日外客の動向 国籍/月別 訪日外客数(2003年~2012年)
日本政府観光局 2012年12月20日(2013年1月6日)

東京都ICタグ実証実験実行委員会(2012)
「東京ユビキタス計画・銀座」スマートフォンを活用した実証実験の拡充について
東京都ICタグ実証実験実行委員会 2012年10月4日(2013年1月6日)

参考サイト
国土交通省 「バリアフリー」
国際通貨基金・世界銀行年次総会 2012