リーズナブルホテルは、旅行情報サイトじゃらん(http://www.jalan.net/)から安価順に銀座・築地周辺のホテルを選択した。
調査店舗は「アパホテル築地駅南:東京都中央区築地7-10-11」「ヴィアイン東銀座:東京都中央区築地2-15-13」「銀座ベルビュ―ホテル:東京都中央区銀座6-4-14」「ホテル銀座ダイエー:東京都中央区銀座3-12-2」「銀座キャピタルホテル 新館:3-1-5」の五店舗。
表1.各ホテルの使用言語(カッコ内は言語の使用順)
表2.各ホテルのピクトグラム使用状況
(注:表2では使用の有無と、前述のJIS規格ピクトグラムと同様かどうかを示した。)
表1、表2に調査結果を示した。情報が得られなかった部分に関しては、これらのホテルが比較的小さいためフロアガイドが存在しない、ロビーとトイレが直結しているため案内図が必要ないなどの理由が挙げられる。
また、フロアガイドに四言語を用いているアパホテルについては、全国的に展開する大型チェーンホテルであるため、全店舗で統一されたフォーマットに従っていると考えられる。
対比して気が付くのは、扉付近のピクトグラムがJIS規格と異なっているもの(図1、図2)には言語が付記されていることで、その他のピクトグラムはいずれも規格に沿ったものである。特殊なものはそれだけでは理解されない可能性があるため、もっとも一般的な英語表記での「Gentlemen」が付記されていると思われる。これらの安価なホテルはサラリーマンや学生などの素泊まりの宿泊客に焦点が置かれているため、そのストレスを軽減するためにあえて簡略な表示や「一目でわかりやすい表示」がとられていると思われる