このページのPDFを印刷

第3章 銀座オフィシャル掲載の飲食店における言語表示の実態

3.5.『カフェ』『天ぷら・うなぎ』の言語表示(佐藤莉香)

3.5.1.調査結果

表1 カフェにおける各項目の有無(○:有、×:無)

表2 天ぷら・うなぎにおける各項目の有無(○:有、×:無)

3.5.2.調査結果の分析

【カフェ】

どの項目においても日本語・英語の2言語表記である店が圧倒的に多く、簡体字か繁体字、もしくはその両方も表記しているのは、洋菓子舗ウエストの店舗ホームページのみだった。また、メイン看板においては日本語・英語の2言語表記である店の大半がデザインとして英語表記を使用していたり、外メニューにおいても英語表記の案内が日本語表記のそばに添える形で小さく書かれていたりするだけなど、多言語対応はあまり進んでいないと考えられた。

図1 東京凮月堂メイン看板

図2 ブロンデル銀座外メニュー

ブロンデル銀座のみ、外メニューは図2のように日本語表記と英語表記を分けていた。

【天ぷら・うなぎ】

店舗ホームページでは、天一本店とハゲ天の2店が日・英・中(簡)表記であったが、天一本店は一部のページの表記が切り替わるだけで、全てのページの表記が切り替わるわけではなかった。メイン看板・外メニューは、どちらも日本語表記のみである店がほとんどだった。ただメイン看板においては、図7のハゲ天のように独自のシンボルマークを用いるなど、日本語を読めない外国人であってもわかりやすい看板にすることで、他言語を使用する必要がないという理由が考えられる。銀座天國のみリーフレットがあったためそれも調査してみたが、これも日本語表記のみだった。

図3 ハゲ天メイン看板

ページTOPへ