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第7章 銀座百貨店のレストラン街における言語景観の比較

7.6.松屋銀座のレストラン街における言語景観について(木原小絵香)

7.6.1.調査概要

松屋銀座は日本百貨店協会に加盟していて、他国から多くの観光客が訪れているデパートである。その中で、レストラン街に着目し、料理ジャンルごとに、和食・洋食・中華・カフェ・イタリアンに分類し、店舗の特徴と言語表記されているかを調査した。

7.6.2.調査結果

表1 対象店舗と価格帯、掲示物の有無

店舗ごとに価格・ジャンル、どのような掲示物があるか○で示した(表1)。階が上がっていくにつれて、設定価格が高くなっている。6階と8階は下の階に比べて掲示物が多いことがわかる。

表2 店頭メニューの言語表記

これは、店頭にあるメニューがどのような言語表記をしているかを○で示した(表2)。店頭メニューには、日本語、英語、簡体字、韓国語が表記されていた。ほとんど日本語表記と英語表記が多いが、他国にも有名な寿司の店舗では、特に多言語表記されていることがわかる。

7.6.3.まとめ

松屋銀座は、和食店舗が多く他国の人に日本の魅力を伝えているのだ。特に、和食店舗とカフェでの多言語表記がしっかりとされていた。言語表記が少ない店舗は、ポスターやショーウィンドウの掲示物により目を引くようなものが多かった。このような工夫をして、充分にインバウンド対策がされていることがわかった。

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