表1 エレベーターのデパート別規格
表2 エスカレーターのデパート別規格
(注)“×”はエレベーター・エスカレーターそのものはあったが、ディレクションがなかったもの。斜線を引いているものは、エレベーター・エスカレーターそのものがなかった。
図1 規格別 ピクトグラムの使用数
JIS規格→2店舗
(銀座三越、阪急メンズ東京)
AIGA規格→1店舗
(ルミネ有楽町)
ISO規格→0店舗
オリジナル→6店舗
(松屋銀座、マロニエゲート2、有楽町マルイ、メルサ銀座2、交詢ビル、西銀座デパート)
なし→1店舗(和光)
半数以上がオリジナルデザインである。マロニエゲート2、有楽町マルイなど女性向けのファッションビルであるため、オシャレなデザインで独自性を出している。阪急メンズ東京はファッションビルであるが、男性向けであるため、あまり飾り気のないようにJIS規格を使用しているのではないかと考えられる。
ルミネ有楽町のみAIGA規格が使用されている。ルミネもファッションビルであり、丸み帯びているやわらかさのあるピクトグラムのデザインを使用しているのではないかと考える。
和光のみピクトグラムがなかった。また交詢ビルは、矢印の表示はあったがそれのみである。この2店舗は高級感があり、雰囲気を壊さないように、表示がない、あるいは矢印だけというような目立たない表示を使用している。
表3 エレベーターの使用言語
表4 エスカレーターの使用言語
日本語と英語のみで、その他の言語は使用されていない。使用順は日本語が優先されているが、使用数は英語が多い
エレベーター・エスカレーターのピクトグラムに付随する言語は日本語か英語となっており、使用言語の数が少ない。言語の違いに左右されず、ピクトグラムだけで物事を示すことが出来るため、使用言語の数が少ないのではないかと考える。
また、それぞれのデパートで使用されているピクトグラムは、規格の違いやオリジナルピクトグラムの使用によってデパートごとの特徴を示しているが、一目見て何を表しているかという分かりやすさも重視されている。