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第7章 銀座百貨店のレストラン街における言語景観の比較

0316064 木原 小絵香
0316103 岡本 有加
0316116 澤田 直人

7.1.調査概要

日本百貨店協会に加盟している百貨店のレストランフロアについて調査を進める。

①レストランフロアの店舗1つ1つに焦点を当て、店頭にある臨時的掲示物の有無とその言語表記を調べ、食のジャンルや階、価格帯により差異があるのかを調べる。

②百貨店が設ける案内看板やホームページ、SNSアカウントに焦点を当て、百貨店の食(レストランフロアに対する意識やインバウンド対策について調べる。

7.2.調査対象

日本百貨店協会に加盟している銀座三越と松屋銀座のレストランフロアを対象とする。

銀座三越 20店舗、松屋銀座 13店舗の計33店舗。

表1 銀座三越対象店舗一覧

階数店舗ジャンルホームページ
2ラデュレカフェhttp://www.laduree.jp/
4the 4th caféカフェ
6David Myers Caféカフェ
9みのりカフェカフェhttp://www.minoriminoru.jp/cafe/
みのる食堂カフェ・食堂http://www.minoriminoru.jp/diner/
11Trattoria Gargasイタリアン
Maestro Ksイタリアンhttp://maestroks.com/
Sesto Sensoイタリアンhttp://www.sestosenso.co.jp/ss/
DIMJOYアジアンhttp://www.dimjoy.jp/
ソソンジェアジアンhttp://www.sosonjae.jp/
和心とんかつ あんず和食http://anzu-brand.com/anzu/
石臼挽き蕎麦 暁庵和食
築地青空三代目和食http://aozora3.jp/shop/honten
高級だし手打ちうどん 長徳和食http://www.choutoku-ginza.jp/
神戸六甲道 ぎゅんた和食http://gyunta.com/
12Les Rosiers Eguzkiloreフレンチhttp://www.lesrosiers-eguzkilore.com/
中國菜老四川 ピャオシャンアジアンhttp://www.piao-xiang.com/
天ぷら ひさご和食
ステーキレストラン 碧和食http://www.heki.co.jp/
Le Beurre Noisetteフレンチhttps://www.restaurantbeurrenoisette.com/

表2 松屋銀座調査対象店舗一覧

階数店舗名ジャンルホームページ
B1寿司田イートイン
茶の葉カフェ
ギンザ キャピタルカフェ
6カフェ キャンティカフェ
8イ・プリミ・ギンザイタリアンhttp://iprimi.jp/ginza/
上野精養軒洋食http://www.seiyoken.co.jp/
銀座アスターアジアンhttp://www.ginza-aster.co.jp/
とんかつ恵亭和食
明月庵ぎんざ田中屋和食http://www.soba-tanakaya.com/
築地宮川本廛和食http://t-miyagawa.com/
つな八和食http://www.tunahachi.co.jp/
すし田 乾山和食
京都つる家 花陽和食http://www.kyoto-tsuruya.co.jp/

7.3.調査項目

①店頭における臨時的掲示物の有無と使用言語を調査する。臨時掲示物は、使用言語を日・英・中(簡・繁)・韓・仏の6つに分け、それぞれ階数、値段設定、料理ジャンルの観点から考察を進める。

②銀座三越、松屋銀座それぞれのホームページ、SNSアカウント、レストランフロアに設置された案内看板を調査、比較する。ホームページ、SNSアカウントの有無とともに、サイト内のレストランフロア(食)における記事数の比較を行い、案内看板は使用言語を調べ表にまとめた。

7.4.項目定義

日本百貨店協会に加盟している銀座三越、松屋銀座の2つを対象として調査を行った。

①臨時掲示物は店頭メニュー、立て看板、ポスター、垂れ幕、ポップ、パンフレット、ショーウィンドウの7つ。

②ここでのレストランフロアに設けられている案内看板は店舗が用意したものではなく、百貨店側が用意したものを指す。

7.8.百貨店のレストランフロアからみた銀座

①階数、価格設定、料理ジャンルによって臨時的掲示物やその使用言語には差異がみられた。階数が高くなるにつれ価格設定も高くなり、価格設定が高い店舗は臨時掲示物が少ない傾向にることが確認できた。また、和食店舗はほかの料理ジャンルに比べ訪日外国人客を見越しており使用言語が多い結果となった。

②銀座の百貨店はそれぞれインバウンド対策を行っていたが、その対策には百貨店ごとに差異がみられた。今回調査を行った銀座三越や松屋銀座は歴史ある昔ながらのデパートという印象で、言語対応はあまり行われていないと予想していた。しかしネット媒体の観察や実際に店舗へと足を運ぶなかで、しっかりとしたインバウンド対策がされており時代に合った形へと変化を遂げていることが確認できた。

引用・参考サイト

食べログ

訪日外国人の買い物・食事・観光に関するアンケート調査
https://at21.jp/web/topic/topic11.html

観光庁 訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析

銀座三越ホームページ
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/ginza/index.html

松屋銀座ホームページ
http://www.matsuya.com/m_ginza/index.html

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