銀座三越と松屋銀座における「レストランフロア」に対する言語景観からそれぞれのインバウンド対策を比較しまとめる。調査はホームページ、SNSアカウント、店舗に設置された案内の3つの項目に分け行った。
表1 ホームぺージの有無と特徴
銀座三越 | 松屋銀座 | |
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ホームページ | ○ | ○ |
その他ホームページ | ○ | × |
使用言語 | 公式ホームページ 日・英・中(簡・繁)・韓 その他ホームページ 日・英・中(簡・繁) | 日・英・中(簡・繁)・韓・タイ |
補足 | レストランフロアのホームページ (その他のホームページ)がある |
表2 SNSアカウントの有無
ブログ | We chat | ||||
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銀座三越 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
松屋銀座 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
表3 SNSアカウント内のレストランフロアに関する記事数
ブログ | We chat | ||||
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銀座三越 | 13 | 30以上 | 21 | - | - |
松屋銀座 | - | 1 | 2 | - | - |
表4 案内看板における使用言語
日 | 英 | 中(簡) | 中(繁) | 韓 | 仏 | |
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銀座三越 | ○ | × | × | × | × | × |
松屋銀座 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
図1 三越銀座案内
図2 松屋銀座案内
表1、2の調査結果から銀座百貨店はホームページやSNSアカウントといったネット媒体を使い、訪日外国人に向けて情報発信をしていることが確認できた。しかし公式ホームページとは別にレストランフロアのみのホームページを設けていることや、SNSアカウント内におけるレストランフロアに関する記事を多く発信している(表3)ことから、三越は松屋に比べレストランフロアを重視していることがうかがえる。また、三越はネット媒体に力を入れているが、松屋はネット媒体よりも店舗内の言語表記を充実させている傾向がみられた。
2つの百貨店はインバウンド対策を行っているという点は共通していたが、その対策やレストランフロアに対する意識には差異がみられた。