このページのPDFを印刷

第3章 チェーン店における言語表記の違い

3.6.アパレルにおける言語表記(中島碧沙)

3.6.1.調査概要

銀座におけるアパレル店を調査し店舗ごとにどのような言語表記があるのかを調べた。

3.6.2.各店舗について

各店舗の特徴について述べていく。

表6 調査店舗のサンプル数

店名 ポスター 立て看板 POP ステッカー その他 合計
GAP 1 1 0 2 0 4
GU 3 0 0 1 2 6
UNIQLO 2 1 6 1 1 11
ZARA 0 1 6 2 0 9
H%M 2 1 0 0 1 5
合計 8 4 12 6 5 35

【GAP】

GAPはおもに日本語と英語が使われていたがどちらかというと外国人にむけて使っているというよりもデザインとして使っているものと考えられる。なお、ステッカーは二つあったが一つは日本語と英語、もう一つは商品着用時のモデルの写真のみとなっていた。

表7 GAPのサンプルごとの使用言語と写真有無(有:○ 無:×)

GAP 中(繁体字) 中(簡体字) 写真
ポスター × × ×
立て看板 × × × ×
ステッカー × × × ×

【GU】

GUはフロアガイドのみ日本語、英語、中国語、韓国語で表記されていた。また、ポスターは違う商品着用時の写真が使われたものが二枚あった。配布物は中国語でも書かれていたが内容は中国にある他店を紹介するもので銀座店の宣伝をするものではなかった。

表8 GUのサンプルごとの使用言語と写真有無(有:○ 無:×)
なおサンプル数の表でその他と表記したものはフロアガイドと配布物と表記する。

GU 中(繁体字) 中(簡体字) 写真
ポスター × × × × ×
ステッカー × × × × ×
フロアガイド ×
配布物 × ×

【UNIQLO】

UNIQLOでは立て看板と免税を知らせるステッカーが主に言語が使われていた。しかし、それ以外のサンプルには言語はほとんど見られず商品の写真を大々的に表示していた。

表9 UNIQLOのサンプルごとの使用言語と写真有無(有:○ 無:×)
なおサンプル数の表でその他と表記したものは配布物と表記する。

UNIQLO 中(繁体字) 中(簡体字) 写真
ポスター × × × × ×
立て看板 × × ×
POP × × × × ×
ステッカー × ×
配布物 × × × ×

【ZARA】

ZARAはほとんど言語が使われていなかった。立て看板にはネットのサイトのお知らせが日本語中心でかかれており、POPはすべて商品名と値段、ステッカーはフロアガイドと免税を知らせる表示が英語で表記されていた。

表10 ZARAのサンプルごとの使用言語と写真有無(有:○ 無:×)

ZARA 中(繁体字) 中(簡体字) 写真
立て看板 × × ×
POP × × × × ×
ステッカー × × × × ×

【H&M】

H&Mは同じ写真のポスターが二枚あり、立て看板に日本語と英語でフロア案内が書かれていた。また、ポスターの写真に使われていた商品の紹介されている動画の紹介が日本語と英語でかかれていた。

表11 H&Mのサンプルごとの使用言語と写真有無(有:○ 無:×)
なおサンプル数の表でその他と表記したものは動画紹介と表記する。

H&M 中(繁体字) 中(簡体字) 写真
ポスター × × × × ×
立て看板 × × × ×
動画紹介 × × × ×

3.6.3.まとめ

比較的GUとUNIQLOは多くの言語を使って商品や店舗をアピールしていたが、ほかの店舗ではあまり言語が使われていなかった。しかし、どの店舗も大きく商品の写真を利用していたので言語により国籍を限定せず売り込んでいた。

ページTOPへ