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第6章 デパートから見る銀座の今

0315074 黒田 亮平
0315083 鈴木 裕子
0315084 関根 愛菜

6.1.調査概要

対象店舗がどのような言語を使用しているかを調査することによって、「銀座の今」を知る。恒常的掲示、臨時的掲示、店内放送での使用言語を比較し、違いを調査する。

6.2.調査対象

多言語対応がいまどのように変わっているのかを比較するため、「銀座の言語景観5-2015年度基礎演習2報告書-」の5章で対象とされている10店舗11種類を対象とする。(銀座三越を空港型免税店とその他のフロアで分ける) 

  • ①銀座三越(中央区銀座4丁目6−16)
  • ②銀座三越8階空港型免税店
  • ③松屋銀座(中央区銀座3丁目6)
  • ④プランタン銀座(中央区銀座3丁目3−2−1)
  • ⑤阪急メンズ東京(千代田区有楽町2-5-1)
  • ⑥有楽町マルイ(千代田区有楽町2-7−1)
  • ⑦ルミネ有楽町店(千代田区有楽町2丁目5)
  • ⑧メルサ銀座2(中央区銀座2丁目7−18)
  • ⑨銀座和光(中央区銀座4丁目5)
  • ⑩交詢ビル(中央区銀座6−8−7)
  • ⑪西銀座デパート(中央区銀座4-1)

6.3.調査観点

  • どこの国の言語が使われているか。
  • どのような順番で書かれているか。
  • どのようなピクトグラムが使われているか。
  • デパートによってどのような案内の特徴があるか。
  • どのような客層を想定しているか。
  • 各デパートのフロアガイド(入口・免税フロアにあるもの)・パンフレット(入口・免税フロア受付にあるもの)
  • 店内放送(エスカレーターでの放送)の比較

6.7.まとめ「デパート」から見た銀座

まず言語について考察する。

今回の調査では同じ店舗であっても、上の図からわかるようにフロアガイド、パンフレット、エスカレーターで多言語対応に差が見られた。たとえば、私たちがはじめに最も多言語対応していると予想していた銀座三越は、フロアガイドで多言語対応に遅れがみられた。またフロアガイドで最も多言語対応していた阪急メンズ東京は、店内放送で遅れが見られた。3つの項目のうち1つでも多言語対応できていれば、ある程度の対応はできると考えられることから、最も変更しやすいパンフレットでは、多くの店舗で多言語対応が最も進んでいた。反対に最も多言語対応が遅れていたのは店内放送であった。

次にピクトグラムについて考察する。ピクトグラムの面から見ると、やはり銀座三越が一番多くピクトグラムを使用していた。はじめはほとんどのデパートでJIS規格のものが多く使用されていると予想していたが、全てのピクトグラムでJIS規格のものを使用しているデパートは無かった。

最近では2020年に行われる東京オリンピックに向けて、ピクトグラムがISO規格のものに変更される動きが見られる。また訪日外客を増やそうとする政府の政策で、新たな国や地域からの観光客獲得しようとする動きが活発になっている。そのため今後もそれぞれの項目で、対応言語数の増減やピクトグラムのデザインを中心に調査していく必要があると考えた。

6.8.参考文献

http://www.n-elekyo.or.jp/instructions/escalator.html?tab=1
 一般社団法人日本エレベーター協会

http://dictionary.goo.ne.jp/jn/208204/meaning/m0u/  goo辞書

▸小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/index.html 東京消防庁

http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/161116monthly.pdf
 日本政府観光局(JNTO)

http://www.hankyu-dept.co.jp/mens-tokyo/
 阪急メンズ東京

http://kanbanmaker.com/pictsign/ ピクトグラム検索

https://www.printemps-ginza.co.jp/ プランタン銀座

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