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第6章 銀座のホテルにおける言語景観について

6.5.パンフレットにおける使用言語数について(山中倫子)

6.5.1.調査概要

各ホテルにおける使用言語数を、テイクフリーである『パンフレット』を対象に調査する。調査アイテムであるパンフレットは『東京トラベルガイド』とする。使用言語数は、日・英・中(簡体字・繁体字)・韓・仏・独・西・伊・タイの9言語10種類である。

6.5.2.調査結果

表3.東京トラベルガイドは位置有無(2018年10月31日現在)

東京観光財団パンフレット
中(簡) 中(繁) タイ フランス ドイツ スペイン イタリア備考
アパホテル
銀座京橋
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ホテルユニゾ
銀座1丁目
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ホテルサンルート
銀座
1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0
ダイワロイネット
ホテル 銀座
1 1 1 1 1 0 0 1 1 1 1
相鉄フレッサイン
銀座3丁目
0 1 1 1 1 1 0 0 1 1 1
ホテル銀座
ダイエー
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ソラリア西鉄ホテル
銀座
1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0
ミレニアム三井
ガーデンホテル東京
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
ホテルユニゾ
銀座7丁目
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
相鉄フレッサイン
銀座7丁目
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ホテルミュッセ
銀座
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三井ガーデン銀座
プレミア
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
縦計 4 4 5 4 3 2 1 3 2 3 2018/10/31現在

『東京トラベルガイド』は全ホテルに置かれているわけではない。12のホテルのうち、5つのホテルに”しか”ないと言える。しかし、数あるパンフレットのうち変化の見られた物は『東京トラベルガイド』のみであったため、比較対象とした。
『東京トラベルガイド』における使用言語数については、各ホテルで大きく差が見られた。これらの差を様々な視点で比較した結果、パンフレットとフロアガイドなどの複数アイテムを掛け合わせることや、全国店舗数とホテルの住所など、複数の比較条件や複数の視点を掛け合わせることで、一貫性を見ることができるであろうことがわかった。
また、パンフレットからは”多言語化が進んでいる”であろうということは分かったが、対象としている国や客層などは分からなかった。

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