外国人の多い地域として新宿周辺にある5店舗を調査し、新宿周辺ならではの特徴を見つける。
写真2.ローソン西新宿一丁目店 店内の一角(2018年11月13日撮影)
図1.ローソン西新宿一丁目店と大久保との距離の比較
写真1はローソン西新宿一丁目店で、店内の一角に韓国から様々な商品を輸入している。なぜこの店は韓国商品を輸入して店内に並べているのかというと、新宿周辺にはコリアンタウンと呼ばれている大久保があるからである。
東京都のサイトで平成29年度国別外国人旅行者行動特性調査というものがある。訪都外国人旅行者数全体の13045人中7305人(56.0%)もの旅行者が新宿・大久保に訪れている。また特に韓国人旅行者が多く、訪都外国人全体の中で韓国人の割合は1771人で、その内1080人(60.5%)と半数以上の韓国人は新宿・大久保に訪れており、新宿・大久保が韓国人に人気なのが分かる。
コリアンタウンと呼ばれるまでになったのも起源があり、1993年キム・クンヒさんが韓日共生を実践すべく大久保に韓国食品スーパー「韓国広場」を創業した。それ以来多くの韓国人が大久保に居住やお店を開き、大久保に韓国文化を根付かせ、コリアンタウンと呼ばれるまでになり、今現在のようにたくさんの韓国人旅行者が訪れるようになった。
その結果、新宿周辺に位置するこのコンビニは、韓国商品を輸入してまで店頭に並べたと考えた。しかし、地図で本当に大久保に近いのかを確認してみると、ローソン西新宿一丁目店よりも更に大久保に近いファミリーマート西新宿青梅街道店があった。ファミリーマート西新宿青梅街道店は韓国商品を全く並べておらず、それよりも遠いローソン西新宿一丁目店が韓国商品を並べていたため、距離というよりかはその店舗の店長のアイデア一つで変わるのではないかと考えた。