東京都23区における自治体の言語サービスの実態

各区の概況調査

大田区概況

国文学科 馬場美冴

外国人登録者数の内訳と人数の変化

平成19年度1月1日時点では、総数16,475人 男性7,627人 女性8,848人である。

外国人登録者数の推移(各年19年1月1日現在)
年別 総数
平成15年 15,534 7,183 8,351
平成16年 16,015 7,407 8,608
平成17年 15,716 7,236 8,480
平成18年 16,181 7,456 8,725
平成19年 16,475 7,627 8,848

※大田区役所HP「国籍別外国人の数、外国人登録者数の推移、町名別の面積・世帯・人口1」より

平成16年から、17年にかけては外国人の数は減っているが、平均して増加の一途を辿っており、平成20年1月1日の時点では総数17,444人、 男性8,219人、 女性9,225人と、増加している。これは、日本へ職を求めてくる人や日本へ転勤、また外国人留学生の増加などが起因していると思われる。その増加する外国人のための、緊急時の電話応答マニュアルにおいて注目したものがある。それはローマ字で日本語が書いてあり、そのすぐ右側には訳がついてあるものだ。下の図がその実例である。

これは、消防士と電話する側の会話の例を示したものなのだが、まさかやりとりの内容の日本語版をローマ字で書いてあるとは思わなかった。
しかし、日本語を漢字やかなで書くと読めない場合があるが、ローマ字だと音で判断することになるので、日本語であまり読み書きができない外国人にも、わかりやすく、丁寧な書き方で説明されていることになる。
今はこのページは英語版だけであるが、そのうちに中国語版や韓国語版もできるかもしれない。