東京都23区における自治体の言語サービスの実態

掲示

トイレ掲示

国文学科2年 川和梓

はじめに

普段、気にも留めないトイレの案内表示。あまり違いのないようにおもわれるが、それぞれの区によって本当に違いはないのか。使用言語はどのようになっているか調べてみた。なお、トイレは戸籍住民課(総合窓口など)にあるものを対象とした。

調査結果

トイレへの案内表示
まず案内表示について、どのような言語が使用されているか調査してみた。
一番多かったのがピクトグラムのみである。これは、調査報告のあった18区中10区と半数以上を占めている。次に日本語が多く、英語を使用している区は千代田区と江東区の2区のみであった。どちらの区も日本語と英語の2言語を使用していた。(図1)

トイレの男女別表示
次にトイレ入り口の男女別表示について調べてみた。(図3)
結果を見てみると、ピクトグラムのみの表示がもっとも多かった。次に日本語が多く、そして英語の表示は、案内表示と同じように2区のみだった。英語を使用している区は、千代田区と世田谷区であった。ここで、千代田区は「日本語と英語」の2言語を使用していたが、世田谷区は英語のみの表示だったので少し驚いた。

障害者用トイレの表示
次に障害者用トイレの表示について調べてみた。案内表示や男女別トイレの表示と違い、日本語が12区ともっとも多かった。次にピクトグラムのみ、英語の順だった。英語が使われているのは千代田区と世田谷区と北区であった。また、男女別トイレと同様に、すべての区でピクトグラムが使われていた。