東京都23区における自治体の言語サービスの実態

各区の概況調査

中野区概況

国文学科 井坂茉央

区の概況

東京23区の西部にあり、地形的には武蔵野台地の一角に位置する。区内に鉄道が数多く通っており、東京23区内のベッドタウンとして発達。

●友好都市
中華人民共和国北京市西城区(主要言語:中国語)
●歴史と産業
江戸時代においては、畑作を中心とする近郊農業と、製粉、味噌・醤油醸造など食品工業が整備され、江戸町民の食料消費を支える立場にあった。明治中期以降、都心からの転居者などにより人口が増加する。特に1923年の関東大震災以降は、住宅地化が急速に進み、昭和40年代までに農地はほとんど姿を消した。明治以降、工業化もある程度進んだが、企業城下町のような工業的発展はなく、密集した住宅地としての性格が強い。住宅と同様に明治以降、都心から移転してきた寺が多く、葬祭関連の産業もみられる。その他商業、企業のオフィス街としての発展は、第二次世界大戦以降それなりにあったが、中野区は東京都でも指折りの住宅密集地区であり、道路都市基盤が全般的に脆弱であるため、都心、副都心地域や都心隣接の下町地域のような商業地区化には至らなかった。中央線沿線地区を中心に専門学校が数多く存在する。また、昭和30年代以降、多くの漫画家が住んだため、現在も漫画・アニメーション製作は、隣接する杉並区と並んで盛んである。近年、中野坂上地区の再開発により、超高層ビルも立つようになり、コンピュータ・ソフトウェア関連の会社も進出してきている。

人口の変化
年齢
0〜9歳 9,043人 8,442人
10〜19歳 9,157人 8,869人
20〜29歳 28,699人 25,123人
30〜39歳 31,306人 26,984人
40〜49歳 21,180人 18,959人
50〜59歳 18,558人 17,868人
60〜69歳 15,674人 17,050人
70〜79歳 11,181人 15,525人
80〜89歳 4,505人 8,671人
90歳以上 677人 2,042人
総人口:309,022人

世帯数:178,847世帯
⇒世帯構成は単身世帯が全世帯数の57%
 核家族世帯が一般世帯の37.0%(平成17年国勢調査)

  • 人口密度は1km2あたり19,822人(23区中1位)
  • 昼間人口は272,250人、夜間人口は309,513人
  • 持ち家に住む世帯は、41,492世帯(昭和45年国勢調査)から58,193世帯(平成17年の国勢調査)へと増加

【参考】
中野区役所ホームページ
wikipedia(中野区)