東京都23区における自治体の言語サービスの実態

言語サービス

障害者対応

国文学科2年 小林由里恵

点字・手話の講習会の有無と頻度
(1)点字講習会

有無

有り…
7区
無し…
12区

頻度

江東区…
・初級 2ヶ月間で全22回
・上級 1ヶ月間で全6回
大田区…
週1回
練馬区…
週1回
世田谷区…
1月上旬から50日間
品川区…
月1回
江戸川区…
2ヶ月間で10回
豊島区…
不明

*行っている区が少ないため、割合を出すことが不可能

(2)手話講習会

有無

有り…
14区
無し…
5区

頻度

週1回…
中央、港、文京、品川、目黒、大田、世田谷、北、練馬、江戸川
江東区…
・入門、基礎コース 約半年間で全22回(約週1回)
・応用、特別コース 約2ヶ月間で全42回
板橋区…
週2回
豊島区…
年間37回(約月3回)
新宿区…
不明

点字・手話講習会を行っている区の割合

    手話講習会のみ行う区
  • 中央、港、新宿、文京、目黒、北、板橋
    点字と手話の両方の講習を行う区
  • 江東、品川、大田、世田谷、豊島、練馬、江戸川
    点字と手話の両方とも講習を行わない区
  • 千代田、墨田、中野、杉並、足立

結果を見て

点字講習会より、手話講習会を行っている区の方が圧倒的に多い。これは、視覚障害者より聴覚障害者向けのサービスに力を入れている区が多いということだろう。また、点字を教えるための機械を購入するには、かなりの費用がかかるため、行っていないという理由も考えられる。それに比べて、手話は何も道具はなくても、教える人さえいれば行える。この差がもたらした結果であろう。また、点字・手話の両方の講習会を行っている区は3割弱しかない。障害のある方たちにとって暮らしやすい区にするためには、まだまだ区の努力が必要だろう。