東京都23区における自治体の言語サービスの実態

刊行物

ゴミの出し方、分別表

国文学科2年 馬場美冴

調査概要

今回、目黒区、足立区、北区、新宿区、豊島区、千代田区、江戸川区、江東区、世田谷区、杉並区、港区、板橋区、大田区、練馬区、文京区、墨田区の16区の区役所においての、ゴミの分別に関する資料の(主にゴミ分別表)外国語の使用度を調査した。

調査結果

次の表は区役所ごとのゴミ分別表の多言語の使用割合である。この結果から、英語で書かれた資料はどの区役所でも存在し、続いて中国語、韓国語が多いことが分かる。これは、英語は世界共通語としての認識の高さが影響しており、中国、韓国はともに隣国であることと、在住者が多いことが関連していると思われる。
練馬区において、フィリピン語による資料が存在していたのだが、練馬区ではフィリピン人は平成16年度1月1日時点では練馬区の外国人のうち8.5%の1047人で、中国、韓国に続いて第3位に位置するためであると考えられる。

この結果から、ゴミ分別表を英中韓一つにまとめている区が62%と多く、言語ごとに紙を用意している区は38%と少ないことが分かった。
一つにまとめていると、紙などのコスト削減できるが、分かりづらくなるという面も持っていると考えられる。