東京都23区における自治体の言語サービスの実態

掲示

記入台

国文学科2年 豊本英嗣

調査項目

各区役所の必要事項を記入する為に設置されている記入台に使われている言語を調査した。
今回の調査によって得られた、障害福祉課と高齢福祉課の記入台の結果は、大差の無いものとなったので省いている。なお、今回の調査対象は、戸籍住民課等の外国人登録係の近くで外国人登録証明書等に必要事項を記入する為に設置されている記入台。

調査結果
(表1)外国人登録係の記入台に使用されている言語
  墨田 足立 中野 板橋 千代田 文京 大田 江戸川 中央 杉並 目黒 江東 練馬 品川 世田谷 豊島 新宿
           
           
                     
                   
                                   
                                 

*上記の表のその他の部分の補足
練馬区では、12カ国分の記入例、記入用紙が存在している。

考察

≪外国人登録係の記入台≫
外国人登録係の記入台の調査から、多くの区役所で英語が使用されていることが分かった。やはり、英語が世界基準となっているのか、中には、記入台の記入例は日本語だけだったが、赤字で英語を書き補足している区役所もあった。
事実、<日・英>などの組み合わせや、<英>だけの記入例や注意書き。<英・韓・中>など日本語を使用していない記入例もみられた。
中でも、少し特殊だったのが、練馬区だった。
今回の調査の結果から、基本的には、外国人登録者の出身国の内訳によって記入台での使用言語が決定されているのではないかと、私は考えた。基本的にと書いたのは、外国人登録者出身国の内訳によらず言語が記入台で使用されている事例も存在したからだ。

≪まとめ≫
今回の調査対象が区役所だったので、23区それぞれの特色が現れている結果になっていた。各区、それぞれの区が持つ特色にあわせ、言語を多言語化していっていることが理解でき、また、多言語化されたサービスが多く存在するということがわかった。