東京都23区における自治体の言語サービスの実態

各区の概況調査

豊島区概況

国文学科 青玲歌

位置と地勢

豊島区は東京23区の西北部に位置し、「鳥が羽を広げたかたち」をしている。 23区中18番目の広さ。 12のエリアに分けられ、東京でも有数のターミナル駅となる池袋駅の周辺は、「サンシャインシティ」や「東京芸術劇場」などで栄える副都心として発展を続けている。

交流都市

友好都市…東大門区(ソウル特別市)、遊佐町
交流都市…宮城県、名張市ほか(国外ではドイツライプツィヒ市、中国上海市静安区)

人口《平成19年1月1日現在》
  • 総人口:255,444人
  • 住民登録:240,275人 [男:120,849 / 女:119,426]
  • 外国人登録:15,169人

統計による外国人登録者数の増減幅がもっとも大きかったのは、1988年から翌年にかけての4568人増であった。外国人登録者数は23区中、5番目に多い。
この増加に伴い、区では外国人が不自由なく活動できる環境を整備するため、外国語による情報の提供や、分かりやすい案内表示の整備を進めている。また、日本人と外国人のコミュニケーションの場を確保し、外国人区民の区政参加ができるよう、施策している。

  国名 登録者数(人) 主要言語
1 中国 8,400 中国語
2 韓国・朝鮮 3,246 韓国・朝鮮語
3 ミャンマー 560 ビルマ語
4 フィリピン 560 タガログ語・英語
5 米国 327 英語・スペイン語
6 英国 208 英語
7 タイ 199 タイ語
8 その他 1,797  
産業

主な産業には、デパート、中小の卸・小売業や飲食店などの商業、出版・印刷関連などの工業、金融・保険、映画・娯楽などのサービス業があげられる。
[事業所](平成13年事業所・企業統計調査報告)
事業所数:20,069か所
事業所数20,069か所のうち、卸売・小売業、飲食店が8,300か所、サービス業が6,690か所で、ほぼ大半を占めていた。

外国人登録者数で最多は中国人 = 中国人経営の事業も増加

1972年の日中国交正常化に伴い、中国人人口が増加。池袋駅周辺には、1980年代半ばから多く居住するようになった「新華僑」の経営による中国料理店や雑貨店が点在する。横浜などの伝統的な中華街とは逆に、池袋にはいまでも成長を続けるチャイナタウンが存在する。

【参照】
豊島区役所公式ホームページ