国文学科2年 鈴木綾
調査項目
東京23区の各区役所の言語サービス状況について各区の担当を決め項目ごとに調査をした。刊行物班では、区役所が発行している冊子やプリントを対象に、外国語対応しているかということや、また、使われている場合は、何語が使われているかなど、その区の外国人人口や区の特徴などと照らし合わせながら考察する。
暮らしガイド
ほとんどの区がそれぞれ名前は多少異なるが、“暮らしのガイド”の本を発行している。この本の内容は、生活するにあたって必要な情報が数ヶ国語記載してあるものだ。
暮らしのガイドを除く外国語対応の区発行の刊行物
(左:英語)(右:バングラディッシュ語)
この他にも日本語版がないためどのような内容かわからないがペルシャ・ヒンディー・ポルトガル・ロシア・タイ・タガログの計6ヶ国語の何かをお知らせしているようなプリントもあった。(下の画像参照)
北区の刊行物の使用言語が多かったことについて
大学生が外国語の授業でタガログ語を専攻しているというのは聞かないけれど、フランス語を専攻している学生はよく見かける。が、今回どの区でも一切使用されていなかった。このことを不思議に思い、いろんな区概況を調べた。フィリピンはどの区もだいたい登録者数の順位で5位以内に入っていることに対して、フランスは10位以内に入っていないことがしばしば。このことから、フランス語の方が日本になじみがあるように思われがちなフランス語よりも、実際に需要があるタガログ語の方が使われる頻度が断然高いのだろう。