国文学科2年 森本敦
調査の対象は区の外国語版ホームページ。
内容比較のためほとんどの区で設置している英語版で比較(練馬区を除く)。
ホームページのアクセス日は2007年11月〜2008年1月。
(1) 外国人登録の辿り着きやすさ
まず外国語版ホームページに掲載している外国人登録の情報が、英語版トップページから数えてどこに掲載されているかを調べた。判りやすいように何回リンクをジャンプすればその情報が掲載されているかで統計を取った
図1.英語版トップページから外国人登録までのクリック数
結果6割近くの区が1クリックで外国人登録の情報へと辿り着くことができる。それ以外の区でも大体は2クリックで辿り着くことができ、簡単にその情報が見つけられるように成っている。
(2) 外国人居住者向けの情報
上の外国人登録も含めた、日本に住む外国人のための情報が区によってどのくらいの量の情報を掲載しているのか調査をとった。
図2.外国人居住者向け情報(緊急関係)
図3.外国人居住者向け情報(日常関係)
結果かなり多くの区が外国人居住者向けの情報を掲載していることが判る。ひとつ避難場所を掲載している区が多くないことに少し不安を覚えるが、どの区も充実しており閲覧者の必要とする情報はそろっているだろう。
(3) 外国人旅行者・観光者向けの情報
上と比較して今度は外国人向けの観光情報の掲載状況について比較してみた。
図4.外国人旅行者・観光者向け情報
居住者向けに比べ観光者向けは掲載していない区が多い。しかも公園など『生活ガイド』の部分に掲載している区も多いため、実際に観光情報として公開している所は半減する。公開している中で豊島区と台東区は積極的に宣伝しているので、参考にしていただきたい。
(1)・(2)でみてきたように外国人居住者向けは比較的どこの区も充実していて、区役所のホームページとして本来の役目を果たしているといえる。それに対して外国人旅行者向けの情報が充実している区は少なく、こちらは今後の課題といえるだろう。
【参考文献】
英語版トップページとして以下のリンク先を参照した。(2008年1月現在)
千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・台東区・墨田区
江東区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・中野区
杉並区・豊島区・北区・荒川区・板橋区・足立区・葛飾区・江戸川区