東京都23区における自治体の言語サービスの実態

刊行物

福祉関係の刊行物における外国語

国文学科2年 宮本文実

調査項目と調査完了区の報告

各区役所に置いてある福祉関係の外国語対応の刊行物で、特徴の見られたものについてまとめる。世田谷区・品川区・文京区では、同じ刊行物がみられた。

Long - term Care Insurance System


(全て、「介護保険制度」という意味)

この3つの刊行物は、各区役所が発行しているものではなく、東京都が発行している刊行物である。この資料は対応言語ごとに1冊ずつ発行されているが、全て左のページは日本語表記で、その内容が、図表であっても、同じように、右ページには外国語表記されている。介護保険制度という項目がら、各区で請け負っているものではなく、自治体で統括しているものであるため、各区で発行するよりも東京都で発行してあるものを区民が共有したほうがいいのかも知れない。板橋区の「福祉」という資料は、「板橋区 外国籍住民のための生活情報」というサブタイトルで、他の刊行物と比べて、しっかりした表紙なんかではなく、簡単な刊行物であるようにみえるが、各言語につき1冊(全7ページ)発行されている。下記の画像はその4ヶ国語それぞれ4冊の表紙である。

区役所によって扱う刊行物の種類は様々であったが、対応言語は、多くても英語・中国語・韓国語の3つであった。