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第3章 パンフレットの報告と分析

3.5.施設種類とパンフレットのタイプによる外国人向けサービスの違い(吉田奈雅)

3.5.1.調査結果

調査の結果、核施設のパンフレットは以下の表のように分類された。

表4.パンフレットのあった施設の種類・タイプ・対応言語数

施設名 施設の種類 タイプ 枚数 中(簡) 中(繁) タイ 備考
EXITMELSA 複合
商業施設
複合 1         2  
GINZA SIX 複合
商業施設
マップ
画像
1         2  
NISHIGINZA
(西銀座)
複合
商業施設
マップ
画像
1
(デザ
イン?)
        2  
ギンザ・
グラッセ
複合
商業施設
                  施設内店舗のパンフレットのみ
銀座三越 百貨店 複合 2   5  
バーニーズ
ニューヨーク
銀座店
複合
商業施設
              現物なし
阪急メンズ東京 百貨店 複合 1
(デザ
イン)
        2  
松屋 百貨店   2 6 現物なし
マロニエゲート
銀座1
百貨店 マップ
画像
2       3  
マロニエゲート
銀座2&3
百貨店 マップ
画像
1         2  
メルサ
銀座二丁目店
複合
商業施設
文章 3       3  
ルミネ有楽町店 複合
商業施設
  2       現物なし
和光 商業施設 文章 2       3  
銀座コア 複合
商業施設
文章 3     4 グルメガイドは日・英対応
銀座ベルビア館 複合
商業施設
文章 1         2  
東急プラザ銀座 複合
商業施設
複合 2   5 ロッテ免税店は英・中(簡)・韓対応
有楽町マルイ 複合
商業施設
                  フロアガイドはサイトで対応しているのでパンフなし
有楽町イトシア 複合
商業施設
複合 2         2  
有楽町マリオン 複合
商業施設
                  パンフレットなし

3.5.2.施設とパンフレットのタイプの関係の分析

表5.施設の種類ごとのパンフレットのタイプ分類

施設の種類 マップ画像 文章 複合
複合商業施設(全8) 2 3 3
商業施設(全1)   1  
百貨店(全4)   2 2

※現物がない、パンフレットがない施設は除いた総数で作成

表5を見ると、複合商業施設はマップ、文章両方のタイプのパンフレットが見られたが、商業施設(和光銀座)、百貨店はマップ中心のパンフレットが見られなかった。これは、複合商業施設のような多くの店舗が並び、施設の規模が大きいために、マップでの視覚的な案内をしているのではないだろうかと考えられる。

3.5.3.パンフレットのタイプと対応言語数

表6.パンフレットのタイプと対応言語の関係の分析

施設名 タイプ 対応言語数
東急プラザ銀座 複合 5(日・英・中簡・中繁・韓)
三越銀座 複合 5(日・英・中簡・中繁・韓)
EXITMELSA 複合 2(日・英)
阪急メンズ東京 複合 2(日・英)
有楽町イトシア 複合 2(日・英)
マロニエゲート銀座1 マップ画像 3(日・英・中簡)
GINZA SIX マップ画像 2(日・英)
NISHIGINZA(西銀座) マップ画像 2(日・英)
マロニエゲート銀座2&3 マップ画像 2(日・英)
銀座コア 文章 4(日・英・中簡・韓)
メルサ銀座二丁目店 文章 3(日・英・中繁)
和光 文章 3(日・英・中簡)
銀座ベルビア館 文章 2(日・英)

※現物がない、パンフレットがない施設は除いた総数で作成

表6を見ると、マップ画像タイプのパンフレットはほとんどが日本語と英語の二言語のみな対応で、文章タイプ、マップ文章複合タイプのパンレットのほうが対応言語数が多いことが分かった。マップ画像を中心としたものの方が外国人にとって視覚的にわかりやすいのではないかと考えていたが、実際のマップではブランド名などがほとんどカタカナ(日本語)で書かれていて、むしろ文章での施設ガイドのほうが他言語での売り場説明が豊富であったり、レストランの紹介に写真を用いてわかりやすくしたりと外国人に向けたフロアガイドのサービスが充実しているように思われた。

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