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第5章 トイレの報告と分析

5.4.使用言語数の傾向についての報告・分析(平本えりか)

トイレの入り口、周辺の案内板(吊り下げ型案内板等)、臨時的掲示の言語の使用数について、調査した。

表2.使用言語数とその平均

ID 施設名 入り口 周辺の案内板 臨時的掲示
1 EXITMELSA 0 0 4
2 GINZA SIX 0 2 4
3 NISHIGINZA (西銀座) 1 1 4
4 ギンザ・ グラッセ      
5 銀座三越 2 1 4
6 バーニーズニューヨーク銀座店 0 0 3
7 阪急メンズ東京 1 0 1
8 松屋 2 2 4
9 マロニエゲート銀座1 1 2 4
10 マロニエゲート銀座2&3 1 1 3
11 メルサ銀座二丁目店 1 1 4
12 ルミネ有楽町店 1 2 2
13 和光 0 0 3
14 銀座コア 0 1 4
15 銀座ベルビア館 0 1 3
16 東急プラザ銀座 1 2 0
17 有楽町マルイ 1 1 0
18 有楽町イトシア 1 0 2
19 有楽町マリオン      
  各言語使用数(総計) 13 17 49
  平均 1.3 1 2.88

トイレの入り口での平均使用言語数は1.30言語、周辺の案内板(吊り下げ型案内板等)の平均使用言語数は1言語、臨時的掲示物の平均使用言語数は2.88言語だった。最も使用されていたのは臨時的掲示物で、使用されなかったのは、周辺の案内板(吊り下げ型案内板等)という結果になった。

トイレの入り口、周辺の案内板(吊り下げ型案内板等)が臨時的掲示物より少なかったのは、ピクトグラムで事が足りるからと思われる。トイレの入り口と周辺の案内板(吊り下げ型案内板等)はトイレがどこにあるかを伝えるだけだが、臨時的掲示物はピクトグラムだけでは伝えきれないため、使用言語数が最も多かったのだろう。

また、トイレの入り口をピクトグラムのみにしている施設が多いため、最も平均使用言語数が少ないのもあるだろう。トイレの入り口に文字表記をしないことで、高級感を表すというのと、トイレを化粧室と言葉を変えるなどではなく、文字表記をなくすことで不快に感じないようにしたと考えられる。

写真1.メルサ銀座トイレ内の臨時的掲示
(日・英・韓・中(簡・繁))

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